今回の賀茂川さんのブログは表題からは意味が取りにくいかもしれません。
「陰謀論」という言葉がよく使われますが、賀茂川さんブログにも引かれているように、911のアメリカ同時多発テロは公式発表のようなビン・ラディンらのテロではなく、アメリカ政府の自作自演の陰謀だというようなことを指します。
その言外にはそれに「妄想」といったイメージを付与して、そのようなことを主張する人々を嘲笑しようという意図があるようにも見えるというものです。
しかし、そもそもそういった真実を指摘しようとする主張を「陰謀論」呼ばわりすることを始めたのがCIAそのもの、つまり陰謀の塊のような組織だったというのが、フロリダ州立大学のスミス教授の指摘だということです。
ケネディ大統領暗殺事件もその真相についてははっきりしないままで、数々の「陰謀論」が出回っています。
そういった「陰謀論」の中に一つの真実があるために、それを含めてすべてを誇大妄想として葬り去ることが「陰謀論」という言葉を作り出したそもそもの理由だということです。
ありそうな話です。
しかもその説自体がまさに「陰謀論」かもしれません。
しかし、それが起こったことにより誰が得をして誰が損をしたか、それを考えていくとけっこう、本当に「陰謀」があったと見えるものもありそうです。
ただし、「陰謀」というと危険なもののように感じますが、目標を決めて戦略を策定し、手段を選んで実行するということは政府や軍などばかりでなく企業などの団体、また個人でも実施していることです。
その戦略と「陰謀」とが何が違うかというと、その差はあまり明確ではないかもしれません。
強いて言えば、「陰謀」という場合は不法行為、反道徳的行為といった臭いが強くします。
それならば、CIAなどの組織が行なう戦略はほとんど陰謀ばかりなのかもしれません。
なお、そういった目標管理ができないのは奴隷と呼ばれる立場の人たちでしょう。そして身分は違っていてもそれ同然の人も多く存在することも明らかですが、それはここでは触れずにおきます。
最近の事件の中で私が陰謀の存在を感じているのは、「シェールオイル開発による原油価格の下落」です。
これで大損をしているのがロシアなどの産油国、得をしているのがアメリカ政府です。
ロシアがなかなか屈服しないためにいつまでもシェール開発が止みませんが、もはや企業の体力も切れているはずです。どこまでやるんでしょう。
まあ本当に妄想に過ぎない陰謀論も数多いところが苦しいんですが。