爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ノーベル賞発表週間スタート また「日本人」連呼か

今日からノーベル賞受賞者の発表が続きます。

「日本人の3年連続受賞なるか」といった報道の過熱ぶりで、これが実際に指名されれば大騒ぎでしょう。

 

それにしても研究をしてきた当人は「日本人として」とか「日本のために」などという感覚はまったく無かったはずですが、貰ってしまえばその報道も我慢するんでしょうね。

 

オリンピックのメダル獲得はもしかしたら「日本のために」なんて考えて頑張ったという勘違い野郎がいるかもしれませんが。

 

知らなかったのですが、オリンピック憲章には「IOCと組織委員会は国別のメダル獲得数ランキングを作成してはならない」とあるんですね。

(第57条)

その一方で、メダル獲得者の指名を会場に残すとあります。

あくまでも個人としての栄誉のみを称えるということなんでしょう。

 

報道各社が勝手にメダル獲得数ランキングを作成するのはオリンピック精神に反するということです。

 

日本日本といって騒ぐのはナショナリズムの称揚につながるのでしょうが、こういった心理の背景には当然ながら「実際は世界での日本の地位が下降していることが明白に感じられるから」なんでしょうね。

経済力も弱くなり、技術にも陰りが見える。

恥さらし首相があちこちで日本の優位を叫ぶほど、そうではないことが顕になっていきます。

 

さて、ノーベル賞はどうなるでしょうか。

もらって当然という人がもらえないという矛盾も多いそうですし、ノーベル賞に入らない分野の研究者にも多くの優れた人々がいるということも忘れたくないものです。

それでも貰えた人には率直に祝意を表します。日本人であろうとどこの人であろうと。