太平洋のクロマグロ(本マグロ)の資源保護のための漁獲制限の交渉が不調のまま終わったそうです。
http://mainichi.jp/articles/20160830/ddm/003/020/042000c
この記事だけでは各国の主張や事実関係が判りにくいものですが、このブログの以前の読書記録でも取り上げたことのある、三重大学の勝川俊雄さんのサイトをみたら良く分かりました。
ここの最新の9月2日付けの記事を読むと、アメリカは2030年に資源量を13万トンまで回復させるという、極めてまともな主張をしているのに対し、日本は何やらおかしな手法を持ちだしていますが、結局は「漁業規制を先延ばしにする」のを目標としているだけのようです。
このところの同会議では、アメリカなどが資源の保護を達成するために規制をかける案を出しているのに日本が強硬に反対して決裂させているそうです。
今回も結局は交渉決裂という形で先送りに成功しました。しかしそうしている間にもクロマグロは減り続けているわけです。
サンマもサバもだんだんと危なくなってきたようです。このままでは魚を食べるということも難しくなっていくのかもしれません。