7月30日が土用丑の日だったということで、スーパーチラシもウナギ蒲焼きの広告が全開でした。
それに合わせたのか、週1回更新されている渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」でもウナギの現状について何篇かの記事を引用する形で書かれています。
http://food.kenji.ne.jp/review/review873.html
ニホンウナギも絶滅危惧種となり、各国とも稚魚であるシラスの輸出禁止などの措置がされているのですが、輸出禁止が決まっている台湾からも密輸されているそうです。
日本に直接持ってくるのは危険が大きいので、香港に一度持ちだしてから日本に入れるとか。
台湾の禁輸は知っていても香港からの輸入は日本としては止めようがないようです。
また、勝川俊雄さんのツイッターも引用されており、以下のように語っています。
ウナギは資源の持続性と食文化の持続性の両立が極めて難しい状
況になっている。もはや大量消費・薄利多売が許される資源状態で
は無いのです。ウナギを食べるなら、スーパーやコンビニでは無く、
専門店で味わって食べて欲しい。
勝川さんは以前に著書を1冊読ませていただきましたが、漁業の資源管理については優れた意見をお持ちの方です。
勝川さんのサイトを拝見しても、ウナギの規制はほとんど形だけのものであり、刻一刻とウナギ資源の壊滅に向かって進んでいる状況を誰も止めようとしない現状が分かります。
市場原理に任せたままにすれば、そのうちにウナギの値段が数倍から数十倍に跳ね上がり、一般人は誰も買えなくなってようやくウナギ関連業も壊滅するのでしょう。
そうなる前になんとかしようということにはならないのが日本の政治なんでしょう。
なお、ついでながら、勝川さんの意見によればクロマグロもほぼ壊滅に近づいているそうです。