爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

FOOCOM.NET専門家コラム 松永和紀さんの記事は放射性セシウム分析結果

今回のFOOCOM.NET専門家コラム、松永和紀編集長の記事は「5年を経た今、食品から放射性セシウムは検出されない」というものです。

 

www.foocom.netその記事の最初は「何度でも、書かねばならない」で始まっています。そこに松永さんが放射線問題についての世間の見方を問題視している点があるようです。

 

食品の放射性物質含有量については、ガイドラインにもとづいて17都県が実施しています。その結果は日々厚労省から発表されています。

それを農水省がまとめたものを発表しました。

 

数十万点に上る検査結果ですが、栽培・飼養が可能な食品(農作物、家畜など)と栽培・飼養が不可能な食品(野生鳥獣類、水産物、山菜やキノコ)に分けて発表sています。

 

農産物・家畜ではその多くが牛肉ということですが、それでもその他の農産物でも2万点以上が分析されています。

それらはほとんど全てが最少の放射線量の区分に入り、最高の100Bq/kgを越えたものは2011年には1.0%だったものが、2015年には0,002%に低下したそうです。

 

ただし、野生鳥獣類やキノコはまだ高いものが見られるようです。これは除染がされていないところで餌を食べたり吸収したりしているからでしょう。

 

これ以外にも市町村単位の自治体やJAなどが実施する放射能検査は多数行われており、そこでも検出されるセシウム量は減少しているようです。

 

しかし、松永さんの文章から受け取れる苛立ちというものは、今になっても過剰な警戒をするあまりに福島県産品の忌避といった行動を取る人が多いということなのでしょう。

関係者の皆さんの努力でほぼ不安なく食べられるようになっているようです。

科学的なデータの正確な理解が進むよう願っています。