ソフトバンクがイギリスの半導体企業のARMホールディングスを3.3兆円で買収するというニュースが流れました。
ソフトバンク「史上最高3.3兆円買収」の賭け | インターネット | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
まあネットでは携帯料金下げろとの声も出ているそうですが、当然でしょう。
ソフトバンクが「ARM」を約3.3兆円で買収 ネットでは反発の声も - ライブドアニュース
もう1年以上も前になりますが、このブログで「輸出企業の利益がトリクルダウンされない理由」というものを書きました。
その中にもあるように、アベノミクスで巨大な利益を上げた企業は日本国内には投資先がないので海外を狙っているというのはすでに明らかになっていました。
ソフトバンクはアベノミクスの円安誘導政策で儲けを上げたとは言えないかもしれませんが、通信会社として日本国内のユーザーから通話料金や接続料金を集めているということを考えれば、その儲けをそのまま海外企業の買収に使うというのは、さらに悪質かもしれません。
一部に反発の声も出ているというように、そのような巨額の買収費を使えるくらいなら携帯料金の値下げや取引会社への支払いの増額などで、日本社会へ還元するのが当然です。
とにかく、グローバル企業の中でも優位を占めたいがために世界の中で突っ走っているというのがソフトバンクなのでしょう。
会社はそれで良いかもしれませんが、日本の国としてはそのような会社に振り回されて良いのでしょうか。
なお、本件についての報道や政財界の反応などには、上記のように「そんな金使うなら料金下げろ」という声はあるものの、日本経済の活性化との関連などに言及したものは全く無いようです。グローバル化すれば良いといった価値観にすべて毒されてしまったのでしょうか。
ソフトバンクの契約者の皆さんに提案です。このように日本という国をないがしろにしている会社との契約は即刻解約し、auやdocomoに乗り換えるべきでしょう。
アベノミクスで儲けた会社でもどこも似たり寄ったりです。なにがまだ道半ばですか。
この政策は最初から間違っていたのは明白なんですが、それが政府も国民もなぜ判らないのでしょうか。