賀茂川耕助さんのブログの最新記事は、多くの政財界要人や大企業が租税回避のための法人を置くなどした記録を公表したパナマ文書についてのものです。
いつもながらコンパクトにまとめられたブログ記事ですが、先進国の中でも富裕層とそれ以外の人々の格差が拡大しており、富裕層や大企業は租税逃れの手段も取れるのに対し、多くの国民は逃れることもできずに納税せざるを得なくなっている状況を説明しています。
また、東京都知事の問題ばかりを報道し、このパナマ文書に関してはほとんど触れようともしないマスメディアについても批判をしています。
日本ばかりでなくどこの国でもこのような納税逃れは大問題でしょう。それを防ぐための国際的な協調政策が必要なのですが、中国やロシアが応じるはずもなく、前途多難です。
法人税の税率だけを議論するような的はずれな議論ばかりでなく、経済活動そのものから税金を取るような効率的な方法を考えなければこの時代に即した課税方法というものはできないでしょう。
ここはどうしても「正義の議論」が欲しいところです。