爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

選挙権を与えられたから必ず選挙に行けと無理強いされる若者たち、それでも誰に投票すれば良いのか

今度の参議院選挙から選挙権が18歳以上に与えられるということで、テレビでも色々と取り上げられています。

選挙をするのは国民の義務?(権利だっけ?)ということで、必ず投票に行くようにと言われていますが、さて誰に投票しようかと考えて非常に困るのではないでしょうか。

 

候補者の政見が自分の考えとすべて一致するということはほぼあり得ない事態です。

多くの場合、候補者の数々の政見の中には自分も賛同できるものもあるかもしれませんが、まったく反対の意見もあることでしょう。

 

それでは、完全に一致する候補者にしか投票できないとしたら棄権するしかないのが実情ですから、ある程度は妥協してどうしても譲れない部分が一致すれば後は違っていても仕方なく選ぶというのがほとんどの有権者の行動でしょう。

 

しかし、参議院選挙のように中選挙区制比例代表制が並立している選挙制度の場合であればまだ選択の幅も広がるのですが、衆議院議員選挙のように小選挙区制の場合はあっちもこっちもほとんどダメという事態に至ることが多くなります。

(実際、私の場合はほぼ全ての候補者の政見と重大な点で一致しません)

 

現在のように、ほとんどの政策は老人向けにできている時代では若者の選択も難しくなるのは当然です。

とても支持できないような候補者ばかりが立候補している選挙にも義務だから投票しに行かなければならないと言われてもね。難しいでしょう。

 

現在のような代表を選抜してそれにほとんどの政治を委ねるという代議制民主制というもの自体に大きな欠点があるということです。

まあ、その点もきちんと考えるのが政治参加であるとするならば、18歳の若者にもそこを考えて欲しいものですが。