爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ヒラリー・クリントン発言 TPP、日本円安政策に面白い展開

NHKで面白いニュースが流れました。

クリントン氏「TPPに反対 日本は円安を誘導」 NHKニュース

アメリカの地方紙に掲載されたということなので詳細は分かりませんが、内容は次のとおりです。

(上記記事より引用)

TPP=環太平洋パートナーシップ協定について反対だと明言するとともに、日本が輸出を有利にするため円安を誘導していると批判し、対抗措置を取る考えを示しました

 

傑作の展開です。

これまでこのブログでもTPPについては反対の意見を述べてきましたが、

TPP交渉妥結 - 爽風上々のブログ

それはこれがアメリカのグローバル大企業の利益のみに利するだけのものであり、それに操られたアメリカ政府の強圧的な押し付けで各国が合意させられていると考えたからです。

ヒラリー・クリントンの考えは異なり、大統領になれば見直すということですが、どうなりますやら。

 

為替と貿易収支の件では日本だけでなく中国なども含め批判しており、通貨安を誘導して貿易で有利にしようとしているとの批判をしています。

これもアベノミクス批判の中でいろいろと書いてきましたが、(一例として)

安倍内閣1000日 - 爽風上々のブログ

私はこのアベノミクスによる円安誘導は確実にアメリカ政権の承認のもとに行われていると考えていました。対米従属丸出しの総理がそれを逸脱するような行動をできるはずもありません。

しかし、ヒラリーの発言では円安誘導での利益確保は日本側の策略と言わんばかりの判断であり、大統領就任の暁には対抗処置を取るとのことです。アメリカ政府が一枚岩では無いということなのでしょうか。

日本政府も困るのでは。もしかしてトランプ支援に回りますか。

 

それにしても民主党(アメリカの方ね)の方ではサンダースの外交政策がほとんど報じられないのは困ったものです。アメリカ大統領という職は格差是正だけで務まるようなものではないはずです。

 

ますます面白みを増していくアメリカ大統領選となりました。