2月12日付のウォール・ストリート・ジャーナルでアベノミクスに関する記事が出ています。
こんなことは誰でも感じているのでしょうが、日本のマスコミは書こうとしません。もう応援しても仕方のないボロボロ内閣に何を遠慮しているのでしょう。
しかし、この記事の著者は日本人かどうかは分かりませんが非常に日本の事情に通じた方のようです。
アベノミクスというものが第一の矢だけ(口先だけの介入で円安誘導)であり、第二第三はやる気も無かったということも明白ですが、それ以上に鋭い指摘は、有権者は必ずしも力強い成長を期待しているわけではなく、公約を実現できない政治家に制裁を加える事はないだろうという点です。
まさにその点が私もまったく不可思議に思うところです。これだけ失政であることがわかっていてもまだ「もう少しだ」という言い訳を許すというのはどういう心理なのか分かりません。
しかもこの失政がそれを最大の目標としているのならまだ許せる面はあるのですが、(力不足であるというのは明らかなのですが)実はその政権の目標は安保法制などの政策を実現するということであり、経済回復はその方便であるに過ぎないという点が一番許せないところです。
これだけ日本の経済や社会を崩壊に向かわせている政権をなぜ存続させているのか。
ほんの1%の富裕層向けの政策しか行わない大統領をなぜ99%が選んでいるのか、馬鹿じゃなかろうかというアメリカの選挙をまったく笑うことはできません。