爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

九州電力川内原発再稼働

本日午前に川内原発が再稼働開始。その様子と川内現地での反対運動がニュースで流れていました。
原発を動かすというのは現政権の既定の方針であり、それを問うのであれば国政選挙の際に議論すべきであって再稼働のたびに原発の前で何を言ってもどうしようもありません。
前の衆議院議員選挙の際の自民党の公約には安保法制整備も原発再稼働も(隅の方に小さく)書かれていたはずです。それを知ってか知らずか、あのような投票行動で自民党大勝利にしてしまった以上、政府があの通りに行動するのは当然と言えば当然のことです。

しかし、原発というものが大きな危険性を孕んでいるのは言うまでもないことで、原発を廃止するという方向性を取るのも当然の行動です。ただし、それをするならば大きく日本の産業構造をどうするか、そして日本と言う国をどうするのかという覚悟を持った計画を考えてそこからすべてを組み立てなおす必要があります。「原発は怖いから嫌、だけど景気は良くして。」などという甘えきった態度には付けこむようなことをするのが今の政府です。
原発は嫌だから自然エネルギーなどと言っていてもその開発と本当の意味での実用化まで何十年かかるか分かりません。その間に火力発電のための燃料の天然ガス・石炭・石油などはさらに高騰していくでしょう。経済成長を止めてでも電力需要を削減する覚悟があるのかどうか。そこを考え直さなければ自民党政府に立ち向かっていける力は生まれません。

それにしても、川内原発の門の前で反対運動というのは、誰に聞かせるためにやっているのでしょうか。まさか作業員の人達が考え直してスイッチを入れるのを止めるようにと期待しているわけではないでしょう。
九電なら最大需要地の福岡市、そして九電本社前、さらに政府の諸機関の前でやるならまだ分かるのですが。(もちろんそこで抗議をしている人がいるのかもしれませんが、ニュースでは流れないもので)
どうせ川内原発の前にマスコミ各社が集まるだろうからと思ってのことかもしれませんが、そこにも抗議をすると言いながら報道を利用してやろうという意図が見えます。そこにも違和感を覚えます。