爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

夢の話 高性能薄層クロマトグラフィー

久々に鮮明な夢をみました。
仕事の夢でも出張とか、会議とかは多いのですが、研究所での実験に関わるものは少なかったようです。しかし今日の夢は実験操作そのものでした。
薄層クロマトグラフィーというとシリカゲルやアルミナの微粉をガラス板に塗抹しそこにサンプルを載せて溶媒に漬け、溶媒が徐々に浸透していくのにつれてサンプルの中の物質が溶解性の違いにより分離していくというもので、脂質やアミノ酸など生体由来の物質の確認には簡易で安価な方法です。今でこそ液体クロマトグラフィーが普及していますが、私の現役時代にはまだ高価で何にでも使うというわけには行きませんでした。

しかし、あまり自分でも上手ではなかったという実感なんですね。操作のどこかで手抜きをしてしまうようで、均一な操作を繰り返し行わなければならない実験であるのに再現性が上手く得られないことが多かったようです。

夢の中では薄層クロマトグラフィーの中でもHPTLC(high performance thin‐layer chromatography高性能薄層クロマトグラフィー )という精密な方法を使って遺伝子の分離をするというものですが、これはまったくの勘違いで遺伝子に使用するのは電気泳動でしょう。しかし、原点に乗せた青色のサンプルが溶媒が浸透していくにつれいくつにも分離していくというのは昔見ていた通りの実験の様子でした。ただし、実際の経験ではサンプルは無色のことが多く、展開後に発色試薬を加えて確認することが多かったのですが、サンプル自体が着色しており分離状況が見られる場合もありました。

なんでこんな夢を見たんでしょうね。仕事自体やめたのは3年前ですが、このような実験操作と言うのは一番やったのは20年ほど前、片手間も含めても10年近く前のことなんですが。