爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

機能性食品表示制度、さらにFOOCOM.NET松永編集長解説

FOOCOM.NETの松永和紀編集長が機能性食品表示についてさらに詳しい解説をされています。http://www.foocom.net/column/editor/12593/
「蹴脂粒」という脂肪吸収を抑えるというもののようですが、エノキタケ抽出物がβアドレナリン受容体と結合して脂肪の低減作用を発揮するということをメーカー側は主張しているものの、トクホの申請を審査した食品安全委員会ではこれが脂肪組織に多いβ3アドレナリン受容体だけでなく、β1、β2の受容体にも結合してしまい、その影響は脂肪吸収だけでなく他の生体反応にも及ぶことが予測されるとして安全性に懸念があると指摘したそうです。
それにたいしてのメーカーの主張は、エノキタケにしてみれば4g分だけに過ぎず安全性には問題がないというものですが、これは言ってみれば「効果もない」ということであり、「毒にも薬にもならない」ということを自ら言っているに等しいようです。

トクホではさすがに認められないと言うことになったようですが、機能性食品としては表示ができるということなのかも知れません。この程度の「科学的根拠」で表示され、それを錦の御旗のように押し立ててコマーシャルをガンガン流して売り付けるつもりなのでしょう。
その片棒を担ぐのが国のこの制度と言うことです。