爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

有識者懇談会という欺瞞 戦後70年談話にも

戦後70年に当たり政府が発表する予定の談話については内外で多くの反応を引き起こしていますが、政府はその取りまとめに向けて「有識者懇談会」を立ち上げるということです。
そのメンバーも発表されていますが、メディアでもその人選の危うさについては問題提起されています。http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157379

有識者懇談会などと言っても正式な行政組織ではなく、私的諮問機関という位置づけなのでしょうが、あたかもその報告が世間の声だというようなポーズで権威付けに利用するのでしょう。

反対派の意見を聞くわけでもなく、自分たちの主張に沿ったことを言うだけの「有識者」などを集めたところで何の意味もないと言うことは誰でもすぐに分かることなのでしょうが、それを押し通す首相の政治姿勢そのものを問題視しなければいけないのでしょう。

国益」というものを持ち出したがる首相ですが、この談話の内容次第で甚だしく「国益」を損なう可能性があるということを理解しているのでしょうか。彼が速やかに退陣することが一番国益を守ることにつながるのですが。