爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「珍祭・奇祭きてれつガイド 日本トンデモ祭」杉岡幸徳著

自称「奇祭評論家」という杉岡さんが日本各地の奇祭というものを見て回った中から選りすぐり?のものを紹介しているというものです。
あちこちに、性に関するもの、暴力的なもの、ひたすら変な祭といったものがあると言うことは感じていましたが、興味本位の紹介とは言えいろいろなものが各地に残っているものだと感心します。

著者の薦める「日本三大奇祭」は川崎の「かなまら祭」青森県新郷村の「キリスト祭」和歌山県日高川町の「笑い祭り」だそうです。まあ内容紹介は控えます。

最初に多数紹介されているのは「性」に関する祭です。各地に多数残っているようで、まあおおっぴらに報道されるということもないので全国的に名が知られるということもないのかもしれませんが、その地方では有名なんでしょう。
実は、「かなまら祭」の行われる川崎の神社のすぐそばに住んでいたこともあり、これについては少々知っていることもあるのですが、あまりニュースには乗り難いでしょう。

奇祭にはひたすら暴れまわるというものも多いようです。やはり抑圧された生活を送っているとたまには爆発してしまうということがあるのでしょうか。奇祭ではなくても熊本の当地では熊本市の藤崎八幡宮大祭でも、八代市の妙見祭でも馬を暴れさせるというシーンが毎回見られ、この辺の心理は共通なんでしょう。

著者が紹介する中には、ひたすら「変な」祭というものもあります。「キリスト祭」もその中に入れてありますが、なんだか良く分からないことを昔からの継続で続けているという祭がおおいようです。
青森県にはキリストがエルサレムでは死なずに日本に逃れてきたと言うトンデモ説があるのですが、それを墓まで作ってしまいその周りで踊りまわるという非常におかしなことを真面目に続けている人々がいると言うのもすごい話です。
まあそれに負けず劣らずの変な祭も各地にあるようです。