賀茂川耕助のブログ、今回の記事はスイスのクレディ・スイスのレポートによる世界の富の偏在についてです。
上記レポートによると世界の上位1%の富裕者が世界の半分の富を所有しており、上位10%まで取るとその富の87.7%になるそうです。
また、資産から負債を引いた純資産高が40万円以下の人が世界の半分以上になり、特に欧米ではこの値が負になる人が多いとか。これは住宅ローンやクレジット、学生ローンなどで大きな額の負債を抱える人が多いためで、中国などではかえってローンが発達していないために資産もない代わりに負債も無く、結果として若干のプラスとなるようです。
人々の負債だけでなく、欧米では政府自体も巨額の負債を抱えています。日本もそれ以上に負債が多いのですが、それを誰も不思議に思っていません。
ギリシャのようにすぐに問題になるということは少ないのかもしれませんが、賀茂川さんも長期的に見た場合の問題化について危惧しています。
この危険性については指摘する人も多いのですが、逆に軽視する人も多いようです。問題はそれが政権に近い人々に多く、財政規律強化と言うことがなかなか政策として現れないことでしょう。
日本だけの問題でなく各国ともに侵されている危険性が、いつかは噴出するかもしれません。その時が資本主義体制の終焉になるでしょう。