爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ニューヨークで高食塩料理に表示義務化

渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」の今週最新記事に、「ニューヨーク市のレストランで高食塩料理に表示義務化」というニュースが記されていました。

http://food.kenji.ne.jp/review/review839.html

チェーンレストランが対象で、1食あたりナトリウムを2300㎎(食塩として約6g)以上含むメニューには表示をしなければならないというものだそうです。

 

ちょっと前にはトランス脂肪酸や炭酸飲料も規制と言う話がありましたが、毎度お騒がせなニューヨークです。

市役所がそんなことまで規制するということ自体も違和感がありますが、そのような高塩性の食品を放っておくというのも問題なのでしょう。

アメリカで推奨される食塩摂取量は1日あたり6g未満ということですので、1食でそれを越えてしまうような料理と言うものは問題というのも分かります。

 

しかし、渡辺さんも指摘しているようにこの話題が日本ではほとんど報道もされていません。トランス脂肪酸の時は結構うるさく報道して、日本ではまったく規制されないのがどうかといった論調もあったのですが、塩分に対しては触れるのが怖いかのようです。

 

というのも、日本の食塩摂取状況はとんでもないものだからです。

平均摂取量が男性で1日11g、女性で9gとか。しかも記事中にあるように外食メニューの塩分量は非常に高く、ラーメン1杯で8.8g、うどんで7.2gなど、1杯すべてを食べるとそれだけで海外の推奨1日摂取量をはるかに超えてしまいます。

 

日本でも食塩の推奨摂取量は1日8g以下にしたいようですが、現状では困難なものです。

外食メニューが特にひどいとも言えますが、家庭での料理でも食塩をたくさん使った方が美味しく感じる人は多いようで、さらにそれに醤油やソースをじゃぶじゃぶという場合も多いようです。

和食がヘルシーなどと言うことを無邪気に信じている人も多いようですが、カロリーが少ないというだけで今のままでは決してヘルシーなどと言えるものではないというのは確かなようです。