爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

FOOCOM.NETの松永編集長の視点で、「国際土壌年記念シンポジウム」の紹介

FOOCOM.NETの編集長の視点という記事で、松永和紀さんが12月5日に開催予定の国際土壌年記念のシンポジウム開催について紹介されています。

12月5日、国際土壌年2015記念シンポジウムを開催 | FOOCOM.NET

 

私も学生時代の専攻がこの分野と関係があったため、その後は少し違った職業に進みましたがいまだに関心を持って土壌については見ています。

今回は土壌肥料学会開催に合わせて、土壌に関するシンポジウムというものを開催されます。

 

この記事の中で、首都大学東京の小崎隆教授の談話として引用してあります。

日本ではあまり土壌の重要性、劣化の危険性というものをクローズアップして取り上げられることが少ないようですが、世界的に見ると農地の土壌の劣化というものは大問題であり、今後の農業生産への悪影響が懸念されるところです。

特に記事中に取り上げられているように、砂漠気候下での灌漑による土壌中への塩類集積、温帯畑作地帯での大規模機械化による土壌有機物の減耗、そして熱帯湿潤地帯での焼き畑農業による養分減少による劣化ということは大きな問題であり、対策を誤ると非常に危険な食料生産の崩壊にもつながりかねません。

 

記事中にも取り上げられているように、日本は水田稲作農業と言う土壌にとっては極めて有利な農業生産体制に慣らされているために、土壌劣化と言うことの怖さに気づかない習性ができてしまっています。

しかし、ほとんどの食料を輸入に頼る現状では世界的な土壌の状態に無関心ではいられないということを強調していかなければいけないところでしょう。