爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1129イギリス労働党の新党首

今は野党ですが、イギリスの労働党の新たな党首にジェレミー・コービン氏が圧倒的大差で選出されたそうです。

日本のマスコミにはほとんど無視されているようですが、さすがに賀茂川耕助さんはそれを取り上げています。

No. 1129 イギリス労働党の新党首 | 耕助のブログ

イギリス労働党ではブレアが政権を樹立したものの保守党と変わらない政策で、さらにアメリカのイラク戦争に無批判に追随したために信頼を失い、保守党に政権を奪われました。

しかし、ここにきてコービン氏がこれまでと方向の異なる政策を打ち出し、それが大きな支持を集めているそうです。

 

”反緊縮財政、反公共支出削減。公共支出の削減ではなく、より速い経済成長、給与水準の引き上げ、税収増加、福祉への需要を下げることにより財政赤字を解消 する。「国立投資銀行」を設立し、同銀行が発行する国債イングランド銀行が購入して資金量を増やす。富裕層と企業への増税。脱税、税回避の取り締まり。 民営化された鉄道を段階的に再国営化する。持続可能なエネルギーへの投資。潜水艦発射弾道ミサイルの更新をやめ、防衛産業で働いている人を持続可能なエネ ルギーや鉄道の分野へ移管する。高所得者の国民保険料の掛け金引き上げや法人税引き上げなどを財源として、大学を含む教育費を無償化する。” (賀茂川耕助のブログより引用)

 

これらの政策主張のために、イギリスの保守的メディアからは「極左」と評されているそうですが、それほどのものとも思えず、「真っ当で正しい」政策としか見えません。

中にはこれはちょっとと言うものもありますが、(公共支出削減や緊縮財政への反対など)大筋ではうなずけるものです。

 

今後のイギリスの選挙で労働党が政権を取ることができるならばイギリスの政治と言うものが好転する可能性もありそうです。

このあたり、大企業や富裕者に奉仕する政策しか考えられない日本やアメリカの政権の行方との差ができるかどうか、期待を込めて見守っていきたいものです。

 

いつもながら、見るべきところをきちんと見ているのが賀茂川さんと感心させられます。