ノーベル賞のニュースで少し影が薄くなっていますが、アメリカで行われていたTPP交渉が妥結したそうです。
新聞の論調は相変わらず経済界は歓迎、農家は不安で酪農家は廃業の危機といったものだけですが、以前にも取り上げたように一番の問題点はISD条項と思います。それについて触れてあるものは全くないようです。どうなったのでしょうか。
「私たちはなぜTPPに反対するのか」原中勝征編著 - 爽風上々のブログ
ISD条項とは、海外投資家がその投資先の国の規制などで不利益を被ったと主張すればそれを解決する(アメリカの息のかかった)機関が裁定するというものであり、国家独自の法体制を否定するものです。
色々な例が挙げられますが、例えば食品添加物の独自の規制というのも海外から訴えられる可能性もあります。
はっきり言って「とんでもない」ものでしょう。
これまで交渉内容は公開できないという不思議な取り決めでやってきたTPP交渉ですが、この後はどうなのでしょう。細部まで検証しおかしな点ははっきりと指摘するのが「TPPに反対と言って当選した自民党議員の役目ではないですか。!!」