爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

夢の話「放線菌の属種同定」

久しぶりの夢の話ですが、今日みた夢はリアルに色彩まで再現してすごかったです。

 

昔の話ですが、研究所勤務のころには微生物の同定(分類学上の菌種の決定)というのを仕事でしていた時がありました。

主にバクテリアですが、カビも仕方なくやることもありました。とはいえ現在のように遺伝子配列を決定してという手法もまだ確立しておらず、形態観察や栄養要求のパターンなどで分類するという原始的なものでした。

 

放線菌というのは土壌中に多くみられるバクテリアの仲間ですが、細胞構造はバクテリアなんですがそれが連なって見た目にはカビのようにも見えるというものです。

菌糸状の細胞列ができ、先端には胞子も形成するもので、胞子の形態も分類上の大きな要素になりました。しかし大きさがカビと比べてはるかに小さく、観察も光学顕微鏡ではできずに走査電顕を使いました。

 

その夢ですが、なにやら数十の菌株が出てきてそれが何かを決めろという無理な指令。(昔の仕事どおりです)まずシャーレの培地に植えて培養するのですが、そこで様々な培地の種類を変化させどのよに生えるかを観察するというのが夢の内容でした。

一部、カビのイメージが入り込んでいたのですが、シャーレ上の菌(コロニーと言います)は色とりどりできれいなものでした。

夢の中でも茶色あり、緑色あり、また胞子が着くと先端が白くなりお花畑のようにも見えます。

まあ今日の夢は悪夢ではなかったのでしょう。