消費者庁が問題となっていた蹴脂粒(株式会社リコム)の機能性食品表示の届出受理を撤回しないという方針を説明した件については、9月2日付けのこの欄で紹介しました。
それについてFCOOM.NETの松永編集長は非常に厳しい批判の記事を書かれています。
機能性表示食品制度は、自壊した〜蹴脂粒問題に思う | FOOCOM.NET
この件の報道を見れば誰でも「トクホ」より緩いのが「機能性表示」であると感じるのは確かでしょう。
また、その有害性の疑いを持たせるものが不純物などの作用ではなく、その有効性と言われている成分そのものであるというのも疑問を強く感じる点です。
さらに、消費者庁が安全であるという根拠として発表した食用経験については、松永さんが書かれているように、まさにこれまで「人体実験」をしていたということに他なりません。
野放しの健康食品として人体実験をし放題、それで問題が出たらやめておいて、なければそのうちに「機能性表示食品」として申請。そういった企業の行動を追認するかのような消費者庁であれば、制度だけでなく消費者庁そのものの存在も自壊してしまったということになるのかもしれません。