いよいよ始まる衆議院議員総選挙ですが、当初首相が言っていたような「消費税増税延期の信を問う」などという謳い文句ではさすがにごまかしきれないと言うことに気付いたか、「アベノミクスの評価を受ける」といったことに変わってきたようです。
よほど「アベノミクス」とやらの成果に自信があるのでしょうか。彼のことを史上最悪の勘違い総理とお呼びしているのは間違いないようです。
彼がやったことは株価を吊り上げて海外投資家に日本の国富を献上しただけに過ぎません。
とはいえ、野党の言うことも、「アベノミクスには実効がなく経済成長に結びついていない」ということばかりです。それには間違いはないのですが、「実効ある経済成長策」などというものを追い求めていては何時までたっても真実にたどり着けません。
この欄で何度も書いているように、「経済成長」というものはただ同然の石油と言う資源があったために可能であった幻のようなもので、それが無くなればもはやどのような手段でも取り戻せると言うことはありません。
このことに気がつかずに何時までたっても「景気回復」のウワゴトを話しているだけの政治家には何も任せることはできないということです。
現在、政治としてできることは何かというと余計な出費を避け、必ず来るであろうエネルギー価格暴騰の大波乱に備えるためにできるだけの脱エネルギー社会(省エネルギーなどと言う生易しいものではありません)へ速やかに移行する体制を作っていくことです。
残念ながらそのような政策を取ることができる政党は日本には与野党通じてまったく存在していません。ということで、今回の選挙もどっちに転んでも結果には全く期待のできない空虚な選挙になるでしょう。