爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

サッカールールの脆弱性

ワールドカップサッカーも連日の熱戦(とがっかり)が続いていますが、普段はほとんどサッカーも見ない私も世界最高水準の試合を楽しんでおります。

さて、バスケットボールなどのように一試合で何十もシュートが決まるスポーツと違い、サッカーでは数本のシュートで試合が決まります。90分で両チーム一本も決まらないと言うことも珍しくありません。
これ自体はその種目の性質として決め方次第ですから、そういうものだということですが、問題はゴールエリア内の反則でペナルティーキックというルールです。
PKではその決定率はかなり上がり、おそらく50%以上はあるでしょう。それが0−0のドローとなる試合に一本入ることによって試合結果を大きく左右することになってしまいます。

これは反則の悪質性にも関係なく、ただその場所だけが問題になってしまうという点が引っかかるところです。

反則の摘発とその罰則と言うスポーツルールとしては、悪質性に比例してその結果も大きくなると言うのが望ましいのではないかと考えます。つまり、レッドカードが出るような意図的な危険なファールの場合は1点与えても良いという考え方ですが、現ルールはそういうことになっていません。
一発退場という悪質ファールであっても、選手は一人減ると言う影響は出ますが、ゴールエリア以外で起こった場合はその場でのフリーキックだけで、ほとんどの場合は点にはつながりません。

一方、ゴールエリア内ではイエローカードにもならないような軽微なファールや、偶然のハンドでも1点ほぼ確実のPKになってしまいます。

そんなわけで、本大会を見ていてもゴールエリア内の反則の取り方は明らかに審判は遠慮していると言わざるを得ません。
つまり、サッカー審判はダブルスタンダードで反則摘発をしなければ、それだけで試合結果が決まってしまうということになります。

これはどう考えてもルール上の脆弱性でしょう。