爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

山の名前

子供向けの世界地図をぼんやり見ていたら、「モンブラン山」「キリマンジャロ山」と書いてありました。
周知のように? モンブランはフランス語で「白い(ブラン) 山(モン)」、キリマンジャロはおそらくスワヒリ語(異論もあるようです)で「白い(キリマ) 山(ンジャロ)」という意味だそうですので、どちらも日本語にすると「白山山」となってしまいます。
英語では「マウント」が「山」というのは知られているせいか、マッキンリーにしても「マウントマッキンリー山」とは書かれていません。

とはいえ、「ブラン山」や「キリマ山」ではなんのことか分からないという事情でしょう。

振り返って日本の山を英語表記した場合というものを見てみると、富士山を「マウント・フジ」と呼ぶことはあるようです。「マウント・フジサン」とは言わないのかもしれませんが、「立山」や「白山」はどう考えても「マウント・タテ」や「マウント・ハク」とは書けないでしょう。伯耆の「大山(ダイセン)」を「マウント・ダイ」と書けないのは当然です。

まあ、違う言葉を移すという翻訳というものはこういった語感までも考慮しなければならないのでしょうが、完全な原則の遵守などと言うことは無理でしょうし、そこそこのところでうやむやにごまかすというものなんでしょう。