「ついていったら、こうなった」というキャッチセールスなどのルポは聞いたことがありましたが、その著者の多田さんのネットなどの怪しい商法の体験ルポです。
ワンクリック詐欺なんていうのもありますが、そこまでは行かなくても限りなく詐欺に近いようなものは結構話には聞きますが、怖いサイトには近づかないことという教えを守っているものとしては、実際にどんなものかということは想像するだけです。そこにちゃんと行ってみてどうなるかを確かめてみるというのはさすがルポライター。
取り上げられているのは、無料占い相談、女性から援助金をもらえるという出会い系、すぐ儲かるという情報商材、SNSで誘われるマルチ商法、オークション詐欺等々、怖ろしそうなところばかりです。
さすがにルポライターだけあって多田さんも最小限の金額は払いますが、次から次へと金がかかるようになっているというのはお決まりでしょうか。
しかし、若い人など常にスマホをいじっているような状況ですので、そこらに付け込もうとする悪徳業者には限りがないのでしょうか。
最後の章には消費者センターの担当者の実態も書かれていますが、そこも人次第でやる気のでない人もいるようです。そういった人に当たると相談者も不運かもしれません。