私の実家の菩提寺は曹洞宗なのですが、家内の実家は浄土真宗で、さらに今住んでいる熊本県南は浄土真宗が大多数という土地柄です。最近も家内の伯父が亡くなりましたが葬儀や法事など実家での曹洞宗の経験とは大きく異なる風習があるようなので、まあ一つ読んでみようかと思いました。
監修者の山崎さんは武蔵野大学教授ということですが、浄土真宗法善寺という寺の住職もされているとか、浄土真宗のことを広く知るには良いかも知れません。
しかし、開祖親鸞の一生からその後の宗派の発展、よく知られているような分派、現在の宗派などの記述に加え、お経も載せてある、さらに葬儀の次第、さらに死後の手続き一覧(死亡届、遺産管理まで)など非常に役立つ内容かも知れません。
まあ監修者自身が書かれたのではないでしょうが、遺産の遺留分制度についてとか、相続放棄には限定承認もあるとか、細部までよく書かれています。が、ちょっと違和感も。
しかし、土地柄もあるのかもしれませんが、熊本県南のこのあたりの特に老人など、非常に生真面目に読経や墓参などしている風に見えます。曹洞宗の雰囲気とはかなり違うのは宗派の影響でしょうか、それとも土地柄でしょうか。