爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「近藤勇白書」池波正太郎著

この本は7年前に他界した亡父の遺品で形見分けで持ち帰ったものですが、今まで一度も読むことはありませんでした。今回はいつも通っている市立図書館が改装工事で2ヶ月閉館していたためさすがに読む本がなくなってしまい、手をつけてしまいました。

池波正太郎といえば鬼平犯科帳剣客商売が有名で、父の形見の本には鬼平犯科帳全シリーズも揃っていてそちらはこれまでにも何度も読み返しています。いずれも人情の機微を精彩に描いたもので心に残るものばかりですが、長谷川平蔵は実在の人物であるとはいえ、かなり作者の創造部分が大きく、それだからこそ自由に書き込みができたという面があるかと思います。

それから見ると新撰組に関しては他の膨大な数の様々な作者の著作もあり、史実も相当良く知られているところですので、そのあたりをどのようにまとめるかと思いましたが、さほど知られているところから外れてもいないようでした。年譜を見ると他にも新撰組関連で書かれた著者の作があるようですが、どのような意図をもって書かれたのか良く分からないところです。