浜松でいくつもの小学校でノロウイルス集団感染が起こり、1000人近い患者が出ましたが、その原因は給食のパンだったようです。
発生状況の特異性から間違いなく給食が原因と見られていましたが、各校での調理ということから何らかの共通食材だとは思いましたがまさかパンとは意外です。
ノロウイルスは加熱されると容易に死滅するので、原材料に入っていても十分に加熱調理されるものでしたら感染性は失われます。パンも当然のことながら焼かれますので普通なら大丈夫なんですが、おそらく焼き上がり後の包装過程で付着したんでしょうね。
他の多くの食中毒の場合はたいてい食材に付着していた場合が多いのですが、ノロウイルスは調理作業者からの汚染が多いようです。下痢や嘔吐といった症状は本人ならば分かっているはずですから当然そのような作業者は外すという対応を取らなければならないのですが、中小業者では交代も居ないという状況なんでしょう。
トイレの後で十分に手洗いをするといっても完全な除去は難しいでしょう。やはり疑わしい作業者は食品に触れさせないというのが一番です。