爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

食品表示問題

阪急阪神ホテル(面倒な名前になってますね)に続いてリッツカールトンでもと、食品の表示が実際と異なる(偽装というほどかどうかは問題ですが)事例が相次いで明らかになっていますが、少し前の三重の米穀業者は論外ですが、ホテルのレストランについては軽微な問題のようにも思えます。

しかし、”フレッシュジュース”と銘打って売っていたということは、単なる”ジュース”とは違うんだと見栄を切っていたわけですが、それができない時点で表示を変えるべきだったのは当然です。

産地表示もそうですが、何とか産と限定して表記するということはそれだけの価値を付けたということですから、守っていくのも当然です。

それにしても、できもしない表示が蔓延しているようにも感じます。小売業界はとにかく大変な過当競争ですので、客の呼び込みというのは大切なポイントですが、どこまで実現できるでしょうか。
表示を決める経営者と、仕入れ担当者とが異なっている場合はさらに複雑になるかもしれません。産地限定で銘打っていて、もし入荷できなければ販売停止にするのか。そのような勇気のある担当者はかえって少ないのかも知れません。違う産地であっても同等以上の品質であればそのまま売ってしまうという対応を取る恐れが高いのではないでしょうか。

そう思って町のレストランやスーパーの店頭を見ると、「大丈夫かよ」と言いたくなる様な客引き文句が勢ぞろいですね。話題に上ったホテルだけに留まるような話であるわけが無いように思います。

しかし、販売者側のモラルが一番の問題とはいえ、そのような危うい表示に引っかかる消費者の責任も大きいように感じます。以前から考えていたことですが、「商品の宣伝文句があまりにも麗々しいものは避ける」というのが必要かもしれません。特に、それが「一般の類似商品と比べて高い」場合はそうです。付加価値を付けているということなんでしょうが、それが単なるイメージだけの場合はなおさらです。