爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「妻が横に立っている」上前淳一郎著

評論家・エッセイストの上前淳一郎さんが、週刊文春に長く連載していた、「読むクスリ」というエッセイの第36集ということです。
いろいろな話題を取り上げていますが、週刊誌の連載なら毎週載せなければいけないでしょうから、相当大変な仕事だったのでしょう。おそらく1ページにまとめるスタイルでしょうから、長く記述するわけにもいかず、かと言って単なる紹介だけでは自らの腕を見せられず、そこそこきらりと光るところも見せなければいけないというわけなんでしょう。

パッとめくって書かれていた話題では、コンパクト(女性の化粧用品です)の高級なものは、開け閉めの時の音にまでこだわりを持って作られているというものです。確かにそういうこともあるでしょう。だからどうだって言うんだと言っては身も蓋もないのですが、そこも目の付け所でしょうね。文化というものの香りを感じさせるような話に仕上げています。