爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「トンデモ本の世界S」と学会編

おかしなことが書いてあるいわゆる「トンでも本」を紹介し続けている「と学会」が2004年に紹介した”S”です。アルファベットにはあまり意味は無いようで、前に出したのが”R”、その時同時に出版されたのが”T”なのでアルファベット順でしょうか。
本書で取り扱われているトンでも本分野は、1アポロは月に行かなかった、2ヒット作便乗系、3歴史系、4エッセイ・評論系、5UFO&宇宙人系、6小説・フィクション系、7トンデモ本温故知新となっています。
まあ、取り上げられている本はあまり有名なものは無いようですが、その著者がほとんど理解できていないものについてほんの一部の断片から妄想をふくらませて本にしてしまうというのがお決まりのパターンのようです。

例えば、P.グレゴリー卿という人の書いた「ほんとうは怖ろしいハリーポッター」と言う本では、原作に書かれていないことを自分の想像だけで組み立て、ハリーの死んだ母親がハリーを傷つけたと考えられないだろうかと言い切ってしまって罵倒するといったやりたい放題のことになっているようです。

まったく、どうしてこんなものがきちんとした形の本になるんでしょうか。