梶尾さんのタイムトラベルでは、「クロノス・ジョウンター」という独特の装置が登場します。
時を自由自在に飛びまわれるような「タイムマシン」ではなく、非常に限られた機能のものですが、だからこそ細かいところまでのリアリティーが感じられます。
クロノスジョウンターでは、5年とか10年過去に飛べますが、そこに留まれるのは数日間といったわずかな時間で、その後反動で数十年未来に飛ばされてしまい、それ以上移動はできません。
それを使って、好きな人を事故から救いたい、また難病の薬を未来から届けたいといった話を絡めていきます。
もちろん、過去の改変になりますので、パラドックスだらけですが、そんなことは気にせずに話は進められ、こういった筋の話では珍しくハッピーエンドにもなっていきます。