爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「クロノス・ジョウンターの伝説」梶尾真治著

梶尾さんのタイムトラベルでは、「クロノス・ジョウンター」という独特の装置が登場します。
時を自由自在に飛びまわれるような「タイムマシン」ではなく、非常に限られた機能のものですが、だからこそ細かいところまでのリアリティーが感じられます。
クロノスジョウンターでは、5年とか10年過去に飛べますが、そこに留まれるのは数日間といったわずかな時間で、その後反動で数十年未来に飛ばされてしまい、それ以上移動はできません。
それを使って、好きな人を事故から救いたい、また難病の薬を未来から届けたいといった話を絡めていきます。
もちろん、過去の改変になりますので、パラドックスだらけですが、そんなことは気にせずに話は進められ、こういった筋の話では珍しくハッピーエンドにもなっていきます。