爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

東京オリンピック開催決定

2020年オリンピック開催が東京と決まったようで、一所懸命招致活動をしてきた方にはお慶びを申し上げます。

しかし、テレビで一様に報道されているような万歳万歳という気にはとてもなれません。
言うまでもなく、直接間接の費用は莫大なもので、どこにそんな金があるのと言うことです。
もちろんエライ方々は経済効果があるので使った費用の何倍も帰ってくるようなものだと言うでしょうが、それも怪しい話です。
とにかくインフラ整備やらに使うとしても首都圏に限られた話ですので、地方はますます置いてけぼりです。「国との連携」だけを主張して市長に納まったばかりの当地の市長さん、どうするのでしょう。

それにしても、スポーツ大会(たかが)に首相やら皇族まで出て行くという浮かれようはどんなものやら。さらに、決まればまず「経済効果」としか発言しないというのは不快感しか感じません。嘘で固めた顔がさらに薄汚く見えます。

しかし、これまでの招致活動だらけの報道の中で、反対意見の報道はほとんどありませんでした。本当にそういった意見は出ていなかったのでしょうか。それともマスコミの自主規制で報道されていないのでしょうか。それならその方が怖いことかも知れません。もうすでに翼賛会になってしまっているのでしょう。

今朝のニュースでは実施種目に候補の中からレスリングに決まったということです。古代ギリシャのオリンピックからの伝統種目を翻弄して、結果的に自分たちのコントロールを強めたようなIOCの戦略(?)には恐れ入ります。それとともに、そのような体質のIOCにひれ伏しているかのようなスポーツ界にも恐れ入ります。
オリンピックに関係なしに楽しんでいるほかのスポーツの方がよほど本質に近いように思います。