爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「スピリチュアルにハマる人、ハマらない人」香山リカ著

精神科医の香山先生のところに診察を受けに来る人の中に、医者なら座っただけで分かるだろうとか、前世が見えるだろうとか言い出す変な若い人がいるそうです。
江原啓之という人がいますが、そのブームが象徴的なようですが、昔であれば宗教に頼ったような人がスピリチュアルと呼ばれるものにはまってしまっているということです。
しかし、表面的には宗教と似通った現象に見えますが、根本的な部分で宗教とは異なるところがあり、あくまでも自分だけの利益のみに偏った対象で、一般的な宗教にあるような教団すべてに対しての奉仕とか、同信者に対する心配りとかいうものはまったくなく、リーダーとなる人と完全に1対1の心理しかないようです。

これと比べれば、アメリカのキリスト教原理主義や、イスラム原理主義の信者の方がまだマシというべきか、人に害はないから放っておくべきか。