爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

教育論「全国学力テスト」

ちょっと飛び込みの話題ですが、全国学力テストの結果が出たということで。

どのような「学力」を調べたかと言う点については全く報道は無かったので、一応聞いたとおり、基本的なものと応用的な問題を出したということですが。

ニュースに流れたものはやはりその地域差が主となります。秋田と福井石川が上位になり、大阪や沖縄は下位ということで、秋田の教育方法を学ぶために各県の調査が入っているということでした。


もう一度、問いたいのは学力調査と言いながら何を測っているかと言う点です。学力といってもその表すものは非常に多く、単に知識を問うのか、計算力を問うのか、漢字の読み書きを問うのか、これは相当複雑な問題を含んでいると思います。

報道では、秋田の学力調査点数が上位になっている要因として、様々な技法を紹介していました。これも、必要条件と十分条件の精査がまったく為されていないもので、単に並行した事例(偶然に起こった事例)かも知れません。本当に因果関係のあるもの、学力(ここで言う意味で)と教育方法の因果関係、そういったことは簡単に言えるものではないと思います。

冗談みたいな話ですが、この検査で上位に来る県では持ち家比率が非常に高いと言う特性があります。もしかしたら、そちらの方が本当の因果関係かも知れないという可能性も排除できません。

もう一度、どのような”学力”を子供に持たせたいのか、基本的なところに立ち返った議論をして頂きたいものです。