爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「日本はなぜ貧しい人が多いのか」原田泰著

経済企画庁で調査関係の部署を歴任し、その後大和総研に転じた原田さんが経済の現状について一般に思い込みが強いが実は違うということを多くの点について解説しているものです。

膨大なデータを元に、これまでも数多くの論文を発表されているようで、引用している自らの文献も多すぎて実際に見てみるつもりにもなりそうにありません。

日本の年金の金額は世界的に比較すると高すぎるそうです。それを減額することで財政も楽になるという主張ですが、そうは言われてもね。まったく生活者の実態には目を向けられていないように感じます。

この本の出版は2009年ですので、当時の日銀の政策は以前のものですが、それを厳しく批判しています。とにかく量的に緩和しろということで、今の政策そのもののようです。このあとどのように推移するのでしょうか。