爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「精霊探偵」梶尾真治著

今回は異種侵略物です。これもかなり定型化していますので、いかに平常の生活をリアルに描くか、そして侵略がどのように静かに浸透する様に進むかというところでじわじわと恐怖を高めるかというところで作者の力量が問われるようです。
その意味ではさすがに良く書かれており、また売れない演歌歌手崩れという思わぬ登場人物も結構大きな役目を果たすという展開も少し意外性を持ちます。
最後にややどんでんもあり、まずまずのできと言えるでしょうか。