著者は商社で木材取引をやっていたという、本職の研究者ではない方ですが、相当こういったことがお好きだったのでしょう。内容・解釈に新味はありませんが、的確な解説をされているようです。
戦国策は中国の周代末期の群雄割拠の時代の様々な人々の言行を記録したもので、乱世ならばこその色とりどりの人間模様と人知を尽くした戦略のあれこれを扱っています。
その中には現代から見ても参考とできるものが多くあるようです。
この本ではそれらのエピソードを、「あざやかな説得」「人の心を読む」などとまとめなおして短文で紹介しています。入門編としては面白い方法かも知れません。