NHKで1983年に当時の憲法問題論客である元内閣法制局長官林修三、専修大学教授小林直樹、東京経済大学教授色川大吉、東京工業大学教授江藤淳を集め憲法問題に関する座談会の番組を作成し放送しました。
その内容にさらに出席者のまとめの文章を追加して書籍化したものです。
まったく立場の違う人達の論戦ですので、座談会の様子は噛み合っていない状況がよく見て取れますが、それにさらに当人たちが追加した文書を載せることでなんとか整理して読むことができました。
つい最近、ほとんど現在に近い改憲論争についての書籍も読みましたが、30年近く前のこの座談会でもほとんど同様の議論がされているようです。
参議院選挙での自民党大勝利を受けこのあとまた改憲論争が盛んになると予想されます。できればこの本にもあるような初歩的主張はやめにしてもらいたいものです。