どこまでが本当かわかりませんが、新聞などの報道によると昨年の球は基準を下回る反発係数のものがあったので、基準内に入るようにしてもらったとのことです。
それなら何も隠すことはないのではという気もしますが、おそらくそういうふうに発表した場合は「昨年のシーズン」自体の問題(成立していないのではないか)を指摘されるという恐れが強いと考えたのでしょう。
いかにも官僚的な対応で、きっと役人上がりの事務局が多いんでしょう。
反発係数にしろ何にしろ、基準とする数値の幅を決めて管理する場合は、ロットごとに計算上十分な数量の抜き取り検査を行い、合格ならそのロットの使用を認め、不合格ならロット全体を不合格とするべきです。
基準切れがあったがそのまま使ったということ自体言語道断でしょう。
検査数値のばらつきの大きさにもよりますが、ばらつきが少ないほど平均値をどこに置くかを自由に決められることになります。ばらつきが大きいのに政治的な要請から平均値を基準の下限ぎりぎりに持っていくなどということをすると、少しのばらつきですぐに基準外れになります。そのあたりの事情もちゃんと判って決めていたのでしょうか。