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爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

エネルギー文明論「これから何が起こるか」

持続可能なエネルギー社会というのは太陽から流れてくるエネルギーの範囲内で暮らす社会ですが、現状ではそれはほんの数%以下で、大半は化石燃料エネルギー、一部は原子力で得られています。
これらは「いずれは無くなる」および「危なくて使えない」ものです。ただし、原子力は日本では無理かもしれませんが、他の国では当分は使っていくことになるでしょう。
また、化石燃料の中でも石炭と比べると石油は早くなくなっていくものと考えられます。

エネルギーと一口で言っても、電気にしかしようのない原子力・太陽光・風力・地熱などは石油と比べると用途が限られています。
飛行機、自動車、船舶などの運輸手段はほとんどが石油由来の燃料に依存しています。自動車では電気自動車や水素の燃料電池車なども開発されていますが、お遊びはともかく実用化までは程遠いと言えます。
飛行機では石油由来液体燃料以外ではほとんど不可能でしょう。

現在のグローバル化した経済というのは、このような輸送手段が安価であってこそ発達したものです。いかに情報のみが瞬時に世界中を飛び回ったとしても、実際に貨物が動かないことにはどうしようもありません。安いところで作って高く売れるところに持っていくと言う経済手法は輸送費が上がることで雲散霧消するでしょう。
石油の値上がりは継続して続いていますが、今のところ輸送費の莫大な上昇と言うまでにはつながってはいません。しかし、それ以上に石油が上がればいつかは輸送費増大が影響として現れるでしょう。

もう一点は、軍事です。たとえ、電気自動車がさらに増えてきたとしても軍用トラックに応用されることはまずあり得ないでしょう。さらに、戦車や装甲車に使われることなど冗談でしかありません。さらに戦闘機、輸送機も同様です。これらの兵器用の燃料が天井知らずに値上がりして行き、さらに入手自体も困難になってきたらどうなるでしょうか。確保するための軍事行動というのがより頻繁に、より露骨に発生するだろうということは間違いがありません。

このように、エネルギー全体の供給がまだ余裕があっても、石油の供給減少というのは重大な意味を持ってくるはずです。