爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

食品問題

「ペルシア王は『天ぷら』がお好き? 味と語源でたどる食の人類史」ダン・ジェラフスキー著

「天ぷら」という食物はポルトガル人によって日本にもたらされ、その言葉は「tempero(調味料)」というポルトガル語に由来するといった程度の、食物とその言葉に関する知識は、その辺の普通の辞書などにも書かれていることですが、それがさらに遡るとどうな…

FOOCOM.NET専門家コラムより、白井洋一さんの「どうなる日本の有機農業、伸びない栽培面積」

2006年に議員立法で成立した、「有機農業の推進に関する法律」はおおむね5年に一度基本方針を見直すとされており、2014年に第1回の見直して「次の5年で2倍」という目標が掲げられました。 しかし、2013年に2万ヘクタール(0.4%)であった栽培面積は2017年に…

長村洋一さんが「FOOCOM.NET」で書かれている、「科学立国の危機(豊田長康著)」の書評が良い。

長年、臨床検査技師教育に携わり、食品衛生などに詳しい長村洋一さんは、FOOCOM.NETの専門家コラムで記事を書いておられ、前回は「健康食品の品質の問題」と題して現在の日本の現場の品質管理技術の低落を糾弾されていたのですが、今回のコラムでは、現在鈴…

「データ栄養学のすすめ」佐々木敏著

栄養疫学というものを広めようと奮闘されている、東京大学教授の佐々木敏さんが昨年出版された本です。 実は、出版直後から大きな話題となっており、特に栄養士さんなどの間では今でも多くのツイッターが書かれています。 私もできるだけ早く読んでみたいと…

「食育のウソとホント 捏造される『和食の伝統』」魚柄仁之助著

「食育」とは、食べること全体について教えるということなのでしょうが、どうもこう唱えている人の中には「伝統的な和食」推進とか、「地産地消」といったことを絡めたいということが多いようです。 こういった風潮に対し、食文化研究家として面白い視点から…

「『健康に良い』はウソだらけ」稲島司著

書店でも図書館でも、「食品と健康」といったコーナーは「◯◯は体に良い」とか「✕✕は健康に悪い」といった本が所狭しと並んでいます。 そのほとんどは科学的な証拠など無いものや、量的な検討を無視していたりといった論法を使い、本を売るためや商品の宣伝と…

食中毒 アニサキスが最多件数になる

2018年の食中毒報告件数は寄生虫アニサキスによるものが、他のウイルスや細菌によるものを抑えて1位になったそうです。 yomidr.yomiuri.co.jp 「海の環境が激変したため」といったことを考えてしまう人もいるようですが、これはそれまでは届け出の必要がなか…

飲食業での従業員による「不適切動画の投稿」相次ぐ。

飲食店の従業員など(おそらくパートかアルバイト)が厨房などでふざけて非衛生的な行為をし、それを撮影してSNSなどに投稿するという事件が連日報道されています。 彼らの仕事に対する認識の甘さもひどいものですが、一方ではこれほどまでに過激な行動を取…

「糖質オフ」の酒は飲んでも大丈夫なのか 「データ栄養学のすすめ」という本で注目の佐々木敏さんが指摘

最近、「糖質オフ」を謳い文句にしたお酒、特にビール類の発泡酒やリキュール、チューハイなどで目に付きます。 糖尿病やその予備軍の人々、ダイエットに夢中(目を覚まさずに考えていないという意味で)の人たちに人気なようですが、「データ栄養学のすすめ…

佐々木敏さんの記事より 「禁煙すると太るからかえって健康に悪い?」

栄養疫学の佐々木敏さんが書いている、HUFPOSTのブログですが、今回は「禁煙すると太る。そっちのほうが悪い?」という題です。 www.huffingtonpost.jp こういう話は昔からよく聞きますので、誰もが経験したり見聞きすることなのでしょう。 そして、「だから…

賞味期限、消費期限に限界期限? 食品表示はどこまでするのか

Yahooニュースというところで、食品問題のジャーナリストという井出瑠美さんという方が面白い記事を書いていました。 news.yahoo.co.jp 題にかかげた「賞味期限」「消費期限」そして普通は使わない「限界期限」の3つを表示してくれという新聞への投書があっ…

”低温調理”のレバーでカンピロバクター食中毒発生

「低温調理」の牛レバーなどを食べた人がカンピロバクター食中毒で、ギランバレー症候群を発症したというニュースです。 レバ刺し食べた2人が食中毒、1人は重体 茨城の飲食店 | クリップ どうやらこの店は「低温調理」をしたレバーと言うものを売り物にし…

疑似科学とされたもの、ブルーベリー

「面白いサイトを見つけました」と紹介した、明治大学科学コミュニケーション研究所主催の「疑似科学とされるものの科学性評定」から、「ブルーベリー」についての評定を取り上げます。 ブルーベリーエキス | 疑似科学とされるものの科学性評定サイト 「ブル…

FOOCOM.NET専門家コラムで、長村洋一さんが「健康食品の品質問題」について解説

いつも熟読しているFOOCOM.NET専門家コラムですが、長村洋一さんが健康食品の品質問題について書かれています。 www.foocom.net 冒頭には、今大きなニュースとなっている、免震用ダンパーの検査データ改ざん問題について書かれており、技術者の品質意識を問…

遺伝子組み換えの食品表示厳格化 「遺伝子組換えでない」と表示できるのは2023年より「不検出」の場合のみ

FOOCOM.NET 森田満樹さんの記事「食品表示・考」に取り上げられていました。 www.foocom.net ちょっと補足しますと、現行制度では「遺伝子組み換えでない」という表示が認められるのは「意図せざる混入が5%まで」は認められています。 これは、主に大豆製…

「サツマイモの世界 世界のサツマイモ」山川理著

著者の山川さんは農林省の農業試験場にてサツマイモの品種改良などにあたり、多くの業績をあげた方です。 サツマイモはかつては「ホクホク」のものがほとんどであったと思いますが、現在では特に焼き芋には「ねっとり」とした食感のものが多くなっています。…

山梨県の保育所でヒスタミン食中毒発生

FOOCOM.NETの瀬古博子さんの記事で、山梨県の保育所でヒスタミン中毒が発生したというものです。 www.foocom.net ニュースの速報では、園児が集団でアレルギー症状と言うことだったので、瀬古さんは おそらくヒスタミン中毒と予想できたのですが、その後の続…

食中毒による営業停止ニュース2題

食中毒の原因となった飲食店には、営業停止処分が下される場合があります。 興味深いニュースがありました。 headlines.yahoo.co.jp 一つはこちらで、営業停止ではなくさらに重大な「営業禁止命令」です。 しかもそれにも関わらず客を入れたということで、書…

「新鮮な肉だから鶏刺し」というのが間違いだと誰もが気づくのは何時か

夕方のもったりとした時間をテレビを眺めながら過ごす、退職者しか味わえない至福の時をのんびりと過ごしていました。 首都圏や近畿の人にはあまり想像できないかもしれませんが、田舎のテレビ局はこのへんの時間帯には独自のローカル番組を放送します。 そ…

「ズルい食品ヤバい外食」河岸宏和著

こういった題名の本では、単に食品添加物を使ってあるだけでダメとか、残留農薬は何でも危険といった、ほとんど読む価値もないものが多いのですが、パラパラとページをめくってちら見をしてみたら、結構面白いことが書いてあると感じ、読んで見ることにしま…

栄養疫学 東大佐々木敏教授のインタビュー続編

数日前に栄養疫学の佐々木敏教授のインタビュー記事が載っていたので紹介しました。 sohujojo.hatenablog.com その続編が出ました。 wedge.ismedia.jpやはり、WEDGE infinityというところです。 今回の話題は、和食の評価について、特にユネスコの世界無形遺…

「栄養情報も流行に要注意」東大佐々木敏教授のインタビュー記事

WEDGE infinity に栄養疫学の佐々木敏さんのインタビュー記事が載っていました。 いろいろな話題に触れていますが、全体として「栄養情報」に関する話題です。 wedge.ismedia.jp 食品の種類だけでなく、食べ方といった分野にまで様々な栄養情報というものが…

週刊新潮の低レベル煽り記事について、FOOCOM.NET長村洋一さんも記事

週刊新潮が食品問題であまりにもレベルの低い煽り記事を連発していた件については、FOOCOM.NETで瀬古博子さんが何度も記事を書いているのを紹介してきました。 sohujojo.hatenablog.comその後も相変わらず煽り記事垂れ流しを続けていたようですが、それにつ…

”無農薬栽培”って表示はちょっと問題。

テレビで熊本版ローカル番組を見ていましたら、とあるスーパーマーケットからの中継放送。 そこに堂々と「無農薬栽培」と表示。 実は「無農薬栽培」という表示はまずいんです。 ウィキペディアより 1960年代後半から徐々に消費者心理の不安が台頭し、再び農…

韓国は今も変わらず日本からの輸入食品の放射線検査を実施しているが、健康食品で一つ検出された。

畝山智香子さんの「食品安全情報ブログ」では、世界各国の食品情報についてほぼ毎日更新されていますが、8月10日付けの記事では韓国の輸入食品検査について報告されていました。 韓国のMFDS(食品医薬品安全庁)では、相も変わらず日本からの輸入食品の放…

週刊新潮の「食べてはいけない」が今も調子にのって続けられているのに、週刊文春が反撃

週刊新潮が「食べてはいけない国産食品」と称して連載を続けていることについては、FOOCOM.NETでも取り上げられ、その論拠のあまりにも低レベルなことが批判されていました。 sohujojo.hatenablog.com しかし、実に今週号では「第7弾」、まだまだ続きそうで…

「安心?!食べ物情報」で「ジビエ」についての記事

渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」は毎週日曜日に更新され、いつも非常に参考にさせてもらえる記事が満載です。 今回のものでは、最近流行とも言える「ジビエ」(野生動物)についてまとめられています。 http://food.kenji.ne.jp/review/review969.html …

週刊新潮はどういうつもりでこのような記事を続けているのか、「食べてはいけない国産食品第4弾」

週刊新潮が、かなり低レベルの「食べてはいけない」という記事を続けているということで、FOOCOM.NETの専門家コラムで瀬古博子さんが書いている記事を紹介しました。 sohujojo.hatenablog.com ちょっと食品問題に関心のある人ならすぐに分かる程度の低レベル…

週刊新潮が低レベルの煽り記事を連載 FOOCOM.NETで瀬古博子さんが指摘

週刊新潮で「食べてはいけない『国産食品』実名リスト」という記事が2週連続で掲載されているそうです。 しかし、その内容は低レベルで、摂取量と危険性との関係も無視し、公的機関の公開データも都合の良いところだけを切り取って使うというもので、実害も…

「とっても甘いトマト」って大丈夫なの、あまりにも甘すぎる野菜横行

夕飯を済ませてから夕方の番組をぼんやりと見ていると、「栽培法にこだわったすごく甘いトマト」の紹介。 だいたい、いつもはこの番組を見終わってから風呂に入るのですが、気に入らないので途中で早めに風呂に入りました。 果物も甘い甘いの大合唱ですが、…