爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

食品問題

アスパルテームの発がん性、松永和紀さんの解説

アスパルテームの発がん性について、国際がん研究機関(IARC)がランク付けしたということで報道であれこれ言われていますが、それについて松永和紀さんの解説です。 wedge.ismedia.jp IARCは一応、WHOの関係機関ということで、どうしても注目されがちですが…

文藝春秋掲載の東大教授鈴木宣弘氏の記事に対してようやく反論が出たということ。

東京大学の鈴木宣弘教授が文藝春秋誌に掲載した食品に関わる記事は内容がでたらめであるとして小島正美さん達が抗議を重ねていますが、文春側は全く聞き入れようともせず、さらに鈴木教授の執筆記事を重ねて発表しています。 ところが、内容的には全くおかし…

「カンピロバクター食中毒に注意と厚労省呼びかけ」という毎日新聞記事。記者も理解してないんだろうな。

厚労省が「カンピロバクター食中毒に注意」という呼びかけをしたという毎日新聞記事です。 mainichi.jp その趣旨自体には間違いは無いのですが、文章のあちこちに不適切な部分があり、やはりこの問題の本質は記者も理解していないのだろうなということが分か…

ジャガイモにはソラニン、注意するのが当たり前。

この時期になると毎年のように流れるニュースが「ジャガイモを食べて小学生が中毒」です。 今年はもうすでに数件の発生を聞きました。 news.yahoo.co.jp ソラニンとはジャガイモなどナス科の植物に含まれるステロイドアルカロイド物質ということで、中毒を起…

全国新酒鑑評会、結果発表。

日本酒の新酒鑑評会などあまり興味もなかったのですが、ニュースで「福島の10連覇なるか」などという話が流れたので、その結果も見てしまいました。 それによると今年は福島の10連覇を阻止して山形が最多、次いで兵庫、長野といったところで、福島は5位に下…

「世界のサンドイッチ図鑑」佐藤政人著

サンドイッチはイギリスで生まれたものでしょうが、今では世界中に広がりその土地それぞれで特有のパン(その他)に様々な具材を挟み(または乗せ)て食べられています。 著者の佐藤さんはアメリカ在住の編集者ということですが、世界各国でサンドイッチやそ…

「カップ麺に食用油ちょい足し」で熱湯を注ぐとカップが溶ける。

カップ麺を作る際に少し油を足してみようかと思うことがあるかもしれませんが、熱湯を注ぐ時に入れておくとカップが溶けて火傷する危険性があるという話です。 times.abema.tv カップの素材によって違いがあるのでしょうが、発泡ポリスチレン製の場合には30…

NATROMのブログより、「エナジードリンクの過量摂取で脳が溶けるか」

NATROMさんのブログの最新記事です。 「エナジードリンクの過量摂取で脳が溶ける」という話(都市伝説?)があるそうですが、それがどのような経緯で語られているか、またそこに何らかの真実があるかということを調べていったということです。 natrom.hatena…

「アニサキス・アレルギー」に注意が必要か。

サバやイカなどに寄生しており、それらを生食した場合に食中毒を起こすことがあるアニサキスですが、そのアレルギーも多い可能性があるという話です。 www.sankei.com 産経新聞のサイトで平沢裕子さんという方が書いていました。 アニサキスが生きた状態で身…

「食品偽装を科学で見抜く」リチャード・エバーシェッド、二コラ・テンプル著

食品偽装事件は日本でも数々起きていますが、世界的にも頻繁に見られます。 安い原料を使って高いものに見せかけることで大きな利益が得られることから、犯罪者たちが付け込む隙を見出したいという思いは簡単には止められないのでしょう。 著者のエバーシェ…

食料自給率を上げることはどういう意味があるのか。食料輸入業者の方の思い。

ツイッターで松永和紀さんが引用していたことで気づきましたが、三幸貿易という食料輸入業の会社で仕事をしていると思われる方が「食料自給率」について書いていました。 note.com 農水省が盛んに発信しているために食料自給率は大変なことになっているとい…

「ブランデーの歴史」ベッキー・スー・エプスタイン著

ブランデーと言えば高級酒、あの思わせぶりなグラスに少しずつ注いで香りを楽しみながら口に含むというイメージですが、最近はあまり目にする機会も少なくなっているような気もします。 そのようなブランデーについて、発祥から発展、そして現在に至るまで詳…

松永和紀さんの記事より、「ノロウイルスに注意」

「おいしい、健康」というサイトで松永和紀さんが連載している「読む、えいよう」の中で「食の安全と健康」というコーナーの最新記事です。 少し感染者発生が減っていたノロウイルスですが、また増加しているということです。 oishi-kenko.com ノロウイルス…

「ダイエット効果のあるゼリー」所持で逮捕。しかし個人輸入は野放しで健康被害続出。

「ダイエット効果のあるゼリー」を販売目的で所持していたとして、ベトナム人が逮捕されたというニュースです。 news.yahoo.co.jp これに含まれていた成分はシブトラミンというもので、アメリカでは医薬品として承認されましたが、日本では未承認のままです…

「ハーブの歴史」ゲイリー・アレン著

ハーブといえばハーブティーや料理に加えて香りを楽しむものといったイメージですが、その定義というものは意外に明確では無いようです。 人によってその言葉の使い方が異なるのですが、本書ではそれらを紹介したあとに著者のまとめてして次のように述べられ…

「餅やみかんのカビは体にわるい?」松永和紀さんの記事より。

「おいしい健康」というサイト内で「読む、えいよう」というコーナーがあり、科学ジャーナリストの松永和紀さんが時々記事を書いています。 今回は、この時期によく見られる、餅やミカンのカビについて。 カビの生えた餅やミカンは食べても大丈夫かどうかと…

ゲノム編集トマトが機能性表示食品として登録。

小島正美さんのFOOD NEWS ONLINEですが、しばらく更新が無かったので体調を悪くしたのかと思っていましたが、お忙しかったということです。 久々の更新で取り上げられたのが「ゲノム編集トマト」でした。 foodnews.online ゲノム編集とは、これまでの遺伝子…

鉄・亜鉛も摂りすぎはよくないようで。食事摂取基準より。

FOOCOM.NETで児林聡美さんが食事摂取基準の改訂について連載していますが、今回は鉄と亜鉛について。 foocom.net これまでも多量ミネラルなどについての記事が掲載されていましたが、鉄・亜鉛といった微量ミネラルも興味深いものです。 鉄は特に女性で不足し…

「国産小麦」が抱える問題。松永和紀さんの記事より

パンなどの売り文句に「国産小麦使用」と、何かそれが安心をくれるものかのように言われることが多いのですが、それが違うという松永さんの指摘です。 news.yahoo.co.jp 高級ベーカリーなど特に「国産小麦、有機栽培、天然酵母」をうたって差別化を図るよう…

「知っておいしい チーズ事典」本間るみ子監修

私は結構チーズが好きで、昔から香りの強いナチュラルチーズでも食べていましたが、それでもどのようなチーズがありどういった特徴を持っているかという知識はあまりないままだったようです。 この本は世界のチーズをタイプ別に紹介したものですが、それでも…

麦みそに「味噌と名乗るな」問題決着、県の指導とは。

愛媛県宇和島市の麦みそメーカーに、愛媛県が「大豆を使っていなければ味噌と名乗るな」という指導をしたという騒動があったそうです。 mainichi.jp 麦みそとは九州などで広く作られているもので、麦麹に大豆を加えて味噌とするものですが、愛媛県宇和島地方…

「和食ことわざ事典」永山久夫著

2013年に「和食 日本人の伝統的な食文化」が世界の無形文化遺産としてユネスコに登録されました。 本書著者の永山さんは長年日本の食文化史を研究し、みずから「長寿食研究所」というものを設立し活動しています。 これまでも食にまつわることわざなどを蒐集…

「世界の発酵食をフィールドワークする」横山智編著

発酵食品といえば日本が非常に盛んだというイメージがあるかもしれませんが、実際には世界の各地で作られ食べられています。 しかしその研究はさほど行われはおらず、あまり知られていないものも多いようです。 特にこういった発酵食品については現地でどの…

「料理の科学 加工・加熱・調味・保存のメカニズム」齋藤勝裕著

料理とは食材に変化を加えているのですが、その変化とは化学的・物理的なものであるということは、なかなか実感できないものかもしれません。 しかし、見る人が見ればそういった実態が分かるということで、有機化学などが専門の大学教授、齋藤さんが色々な調…

レッドミートは食べない方が良い?栄養学者村上健太郎さんのブログより。

レッドミートとは牛・豚・ヒツジなどの肉のことを指します。 日本語で適当な用語がないため、カタカナで示すということです。 レッドミートを食べることが健康に対してどう影響するか。 それを関係論文を見回してまとめたものです。 kmnutri.com レッドミー…

「和食とうま味のミステリー」北本勝ひこ著

和食では「うま味」というものが非常に重要です。 どこの料理でもうま味は必ずあるはずなのですが、それが和食の場合は基本的に肉を食べないということがあったためか、うま味を上手に取り入れることで味に深みを増すことになりました。 そのような「うま味…

「粋を食す 江戸の蕎麦文化」花房孝典著

食べ物で江戸(東京)の名物とされてきたものには鮨、天婦羅、うなぎ蒲焼、そして蕎麦が挙げられます。 しかし先の3つはどれも江戸湾で上がった魚などが食材となっており、だからこそ「江戸前」と言われていました。 それに対し蕎麦は江戸時代であっても江戸…

まだまだお元気で活躍、フードファディズム紹介者の高橋久仁子群大名誉教授の講演

日本へのフードファディズム紹介の先駆者、高橋久仁子群馬大学名誉教授が講演をされたそうです。 www.jc-press.com フードファディズムとは、まだそれほど知名度が高くはない言葉かもしれませんが、「食品の有効性・有害性を過度に強調すること」を言います…

アニサキス症が増加しているとか。

魚介類に寄生していて生きたまま食べると胃壁を食い荒らして激痛が走るというアニサキス症が増加しているそうです。 これについて東洋経済オンラインが杉山広さんという専門家の話を聞いてまとめたものが掲載されていました。 toyokeizai.net 魚に寄生してい…

フッ素加工のフライパンは大丈夫なのか。松永和紀さんの記事より。

「おいしい、健康」サイトの中の「読む、えいよう」で毎月1回科学ジャーナリストの松永和紀さんが分かりやすい解説を書いています。 今回は「フッ素加工のフライパンの安全性」について。 oishi-kenko.com 「フッ素は危険」といった情報が飛び交っているため…