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爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

社会問題

食品表示 原産地表示の迷惑制度公聴会実施とのこと FOOCOM.NET専門家コラム森田満樹さん

加工食品の原産地表示を無茶苦茶な規定にしようとしている消費者庁ですが、この原案について各地で説明会を開き説明しているものの、支離滅裂でしかも曖昧な答えに終始しているという、FOOCOM.NET森田さんの記事が出ていました。 www.foocom.net これについ…

「反社会学の不埒な研究報告」パオロ・マッツァリーノ著

社会学分野で扱われるような問題を非常にこなれた日本語で辛口ユーモアたっぷりに紹介しているのが、自称イタリア人のパオロ・マッツァリーノ氏ですが、その「統計」「こだわりという言葉」「経済学」「勲章」「博士号」といったものを取り上げて面白おかし…

「融解連鎖 日本の社会システムはどこまで崩れるのか」風間直樹著

雇用や医療・介護等、いろいろな社会システムというものがどんどんと壊れて行くように感じられます。 そういった状況を経済誌の記者である著者の風間さんが多くの取材を重ね実態を明らかにしようとする、なかなかの労作かと思います。 なお、「風間直樹」と…

「なぜ日本は若者に冷酷なのか」山田昌弘著

「パラサイトシングル」などの言葉を作り出し、現代日本を厳しく表現している社会学者の山田さんが、2013年に刊行した日本の社会と経済について詳細に解析したものです。 さすがの観察眼と分析力と思います。 日本の社会と政治は老人に対しては非常に手厚く…

「偽善エコロジー」武田邦彦著

環境問題でいろいろと発言を繰り返していますが、それに対する反発も非常に強く受けている武田さんです。 確かにデータなどの誤解や他の理論への中途半端な理解に基づく批判等、明らかな間違いも多いようですが、武田さんのすべてを否定してしまうこともでき…

「あなたは、だまされている! 振り込め詐欺悪徳商法ほか」安斎育郎著

著者は本業は放射線防御学ということですが、疑似科学についての著書も数多く書かれておりそちらの本は他にも読んだことがあります。 また、手品が趣味でその方面でも造詣が深いようです。 そのため、本書は振り込め詐欺や悪徳商法などを扱っていますが、そ…

島根で悲惨な交通事故 何がその主因かを間違えるからいつまでも悲劇は続く

島根県益田市で悲惨な交通事故があったということです。 小学生の集団登校の列に車が突っ込み、ボランティアで登校見守りの活動をしていらした男性が亡くなりました。 その方は33年前に我が子を交通事故で失い、その悲劇を繰り返したくないという思いから…

「経済成長って、本当に必要なの?」ジョン・デ・グラーフ、ディビッド・K・バトカー著

このブログではこれまでにも「経済成長」を取り上げて色々と書いてきました。 経済成長は本当に不可能なのか 広い視野でGWP(全世界総生産)を考えれば見えてくる - 爽風上々のブログ 安倍政権暴走、本当なら末期的症状 カジノ法案強行採決、税収減で赤字国…

「独裁者ヒトラーの全貌」荒地出版社刊

非常に多数の執筆者たちが項目別に書いたものをまとめてあるものですが、よくある本のように無名のライターが集まって書いたというものではなく、数十人に上る執筆陣はそれぞれが大学教授や評論家等、専門家が集まっているということです。 したがって、内容…

「巨大地震Xデー」藤井聡著

「巨大地震」には「メガクエイク」と振り仮名が付けてあります。 著者の藤井さんは京都大学教授ですが、第2次安倍内閣で国土強靭化政策を進める上での論拠となるべく、内閣官房参与として参画しています。 東日本大震災以降、数々の大地震が頻発し、さらに水…

「不愉快なことには理由がある」橘玲著

橘さんの本は以前にも一冊読みました。 sohujojo.hatenablog.com 今度の本も前に読んだ本同様に週刊プレーボーイ誌に連載されたコラムをまとめたものということですが、年代は前のより少し昔のもののようです。 前の本でも感じたことですが、週刊プレーボー…

「戒名のはなし」藤井正雄著

「戒名」といえば葬式の時に坊さんに付けてもらう何やら意味のよくわからない名前で、その御礼に何十万やら何百万やら「払わされた」といった印象だけでしょうが、その戒名に関して様々な観点から論じられています。 著者の藤井さんは仏教界の方ではなく宗教…

「学歴分断社会」吉川徹著

社会の動きとその基底にあることの関係は非常に複雑で様々な要因が関わってくると思いますが、そのあたりを思い切りよくスパッと切って説明するとたしかに分かりやすいというのが本書でしょう。 ただし、それがすべて正しいとも限りませんし言い切ることで危…

「歴史音痴が知りたい 大東亜戦争の真相」赤堀篤良著

著者の赤堀さんは歴史研究者ではありません。それどころか、歴史学教育も通常の学生並のものだけという、元土木技術者ということです。 しかし、建設会社に長年勤務され、外国での工事もしていく中で外国人との交際も多く、近代の歴史が話題となることもあり…

「食卓からマグロが消える日」良永知義著

著者は水産庁での研究職を経て東京大学に戻り研究を続けている方で、専門は魚介類の病害ですが、養殖技術に関しても詳しいということです。 したがって、水産資源の減少の問題を扱っていても養殖に話題が移りがちなのも仕方のない事でしょうか。 魚種によっ…

琴奨菊が負け越し、大関陥落

あまりスポーツネタは書かないんですが、相撲は好きで毎日上位の取り組みは必ずテレビで見ています。 昨日の相撲では、稀勢の里や白鳳の優勝争いもさることながら、大関琴奨菊の負け越しというのが興味の的でした。 しかし、相手が今場所好調の関脇玉鷲とい…

「インドネシア イスラーム大国の変貌」小川忠著

著者の小川さんは国際交流基金に勤められており、インドやインドネシアでの勤務を長くされてきたそうです。 イスラーム教は中東で誕生しそこから東西へ広がっていきましたが、現在ではヨーロッパに多くの教徒が移住しています。 それとともに、東南アジアに…

阪神淡路大震災から22年、知らなかった事実

本日1月17日は阪神淡路大震災から22年、テレビでは朝からそれに関する報道が多数続いています。 今と違って朝起きたらすぐにネット検索などということができなかった当時、目覚めた後はこたつでテレビを見ながら本を読んでいました。 すると大阪発で大きな地…

「”汚い”日本語講座」金田一秀穂著

”汚い”日本語といっても、よく言われるように一部の各地方言で例えば「河内弁は汚い」とか、「熊本弁は汚かー」といったような「汚い」という意味ではなく(本書題名をみて最初はそれだと思いました)本当に、「汚い」という言葉がどのようなものを指し、そ…

「またがりビトのすすめ」姜誠著

著者は在日三世コリアンというルポライターですが、この本の副題にもあるように「外国人をやっていると見えること」がたくさん見えている方のようです。 「またがりビト」というのは、在日コリアンの人々の先祖の居た朝鮮、そしていまは別れた国になっている…

「他県の大学進学はデメリット?」一般紙掲示板サイトに見る意識

読売新聞のネットサイトに、「発言小町」という掲示板サイトが有り、そこでは様々な問題に対してのコメントが数多く書かれています。 そこに最近挙げられている話題が「息子が他県の大学に進学しようとしているがメリットがない」というもので、多くのコメン…

「それでも企業不祥事が起こる理由 法令遵守を超えるコンプライアンスの実務」國廣正著

著者は弁護士で企業不祥事の際の対応を数多く手がけてきた方です。 本書は2010年出版ですのでそれまでの事件が取り上げられていますが、それ以降も不祥事発生は限りなく続いているようです。 各企業とも勉強はしているんでしょうが、なくなりません。 ま…

「おべんとうと日本人」加藤文俊著

著者の加藤さんは慶応大学の環境情報学部というところの教授。そして経済学部出身ということですので、「おべんとうのメニュー」とか、「美味しいおべんとうの作り方」といった内容ではないことは明らかです。 日本が世界に誇るべき文化である「おべんとう」…

「差別と日本人」野中広務、辛淑玉著

元衆議院議員で内閣官房長官や自民党幹事長も歴任された野中さんと、在日韓国人の辛さんが様々な差別問題について対談をしたという本です。 辛さんは在日韓国朝鮮人問題での発言もあり差別という問題については意見があるのは当然ですが、野中さんがなぜ関わ…

問題のある東京オリンピック水産物調達方針

いろいろな話題に気づかせていただける貴重な情報源となっている、東京海洋大学の勝川俊雄先生のサイトですが、そこに今回出ていたのは「2020年東京オリンピックでの水産物調達方針が問題」という記事でした。 オリンピック調達方針のパブコメが今日まで - …

「食品廃棄の裏側」石渡正佳著

2016年1月に発覚した、愛知県の産廃業者ダイコーによる廃棄冷凍カツの横流し事件は大きなニュースになり、連日の報道の量も凄まじいものでした。 しかし、元産廃Gメン(千葉県産廃行政担当職員)であった著者の石渡さんはこれは氷山の一角に過ぎないと感じた…

「ドライブ上達読本」小沢コージ著

この本は、若い頃に運転免許は取ったもののその後はさっぱりドライブすることもなく、ペーパードライバーとなってしまった、特に都会周辺の奥様方を対象として書かれています。 したがって、私の住む九州のど田舎で毎日運転するしか無い状況で何十年も運転し…

「天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災」磯田道史著

著者の磯田さんは歴史学者ですが、一般向けの教養書として書かれた「武士の家計簿」が脚色されて映画となっています。 他にも歴史関係の著書は多数あるようです。 しかし、この本は歴史的な文書を調査して書いたことには間違いないのですが、それ以上に「防…

「教科書の中の宗教 この奇妙な実態」藤原聖子著

2006年の教育基本法改正から、学校教育において愛国心などを扱うべきという言わば宗教教育推進派という人々の声が強まっていますが、それに反対する人たちも含めて皆が誤解していることがあるようです。 それは、現在までの教科書が「政教分離」の原則に…

「消費者の権利 新版」正田彬著

著者の正田さんは同じ岩波新書版で「消費者の権利」という本を1972年に出版されております。 それから状況も大きく変化したということで、新版を発行するということになり、準備を進めておられたのですが、2008年に草稿を仕上げたものの、2009年にお亡くなり…

住んでみたい日本の都市はどこか

日経新聞社のネットサイト NIKKEI BPに表題のような記事が載っていました。 www.nikkeibp.co.jp 日経BP総合研究所というところが、5大都市(東京、札幌、名古屋、大阪、福岡)の住人5000人にアンケートを取り、住んでみたい日本の都市はどこかを集計し…

「”超”入門 失敗の本質」鈴木博毅著

この本は大東亜戦争戦史を扱った有名な本「失敗の本質」(1984年ダイアモンド社刊行)の解説ということを目標に書かれています。 「失敗の本質」は旧日本軍の戦史研究者の防衛大関係者などがノモンハン事件、ミッドウェー海戦、インパール作戦などの負け戦で…

高齢者ドライバーによる事故報道 毎日のように事故が起きるかのようなシャワー報道で何を目指すのか

このところ、毎日のように高齢者ドライバーによる事故の報道が続いております。 自発的に免許返納に踏み切る方々も多いようですし、なんとかしなければという機運も高まってきているようです。 しかし、高齢者に限らず事故を起こしているドライバーが多数に…

「教養としての宗教入門」中村圭志著

中東などでの武力衝突が宗教対立と言った観点から捉えられたりすることが多くなり、イスラム教とキリスト教の違いと言ったものに関心を持たれる方も多いかもしれません。 また、日本人は一般的に「無宗教」と言われることがありますが、一方では毎年の初詣は…

やはりドゥテルテは曲者 勝川俊雄さんが指摘

水産資源の状況について見るべき意見が多い、東京海洋大学の勝川俊雄さんのサイトで、フィリピンのドゥテルテ大統領が南シナ海の領有問題に妙手を出したと報じています。 katukawa.com ドゥテルテ大統領は訪中時の発言などは大々的に報じられたものの、その…

「アメリカよ、美しく年をとれ」猿谷要著

著者は1923年生まれ、戦争中に旧制高校、敗戦直後に大学に進み英語を専攻し、その後アメリカに渡り調査研究をされたそうです。 「アメリカかぶれ」のアメリカ礼賛かと思って読み出したのですが、実はこの方はアメリカにおける黒人やネイティブアメリカン(イ…

FOOCOM.NET 松永編集長が、機能性表示食品の取り下げについて語る

FOOCOM.NET専門家コラムにおいて、松永和紀さんが今年より開始された機能性表示食品制度により表示された食品の中でも問題の大きかった「北の国から届いたブルーベリー」(八幡物産㈱)が消費者庁への届け出を取り下げるという記事を書いています。 www.fooc…

「アベノミクス崩壊 その原因を問う」牧野富夫編著

編著者の牧野さんは日本大学名誉教授にして労働総合研究所顧問、したがって、全労連の思想と共通のものが多いのでしょう。 本書はアベノミクスと呼ばれる安倍政権の経済政策などがほぼ崩壊に直面しているとしてその原因を論じるというものです。 牧野さん他…

「考えないヒト ケータイ依存で退化した日本人」正高信男著

正高信男さんはサルの行動学研究が専門で執筆当時は京都大学霊長類研究所の教授だった方ですが、そこから現代の日本人の行動についても類推し、2003年には「ケータイを持ったサル」という本を出版しかなりの話題となりました。 本書はその直後、2005…

最近ゲームサイトによく出てくるうっとうしいダイエット広告

毎日必ず遊んでいるゲームのサイトで、最近頻繁に表示されているダイエットの広告があります。非常にうっとうしく感じられるCMです。 その惹句に曰く、「1週間で6kg痩せた人もいる生酵素ダイエット」だそうです。 触るのも穢らわしい感じがしますので、これ…

「日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章」植草一秀著

植草さんの名前はスキャンダルで以前拝見しました。 痴漢事件の容疑者被告として報道され大きな話題となったものですが、そのときにはどのような活動をしている方かということを知らなかったのでその意味も不明でした。 しかし、本書のような著作を読むと非…

「脱成長のとき 人間らしい時間をとりもどすために」セルジュ・ラトゥーシュ、ディティエ・アルバシェス著

脱成長ということを主張しているラトゥーシュは以前に一冊読んだことがありますが、それはかなり難解なものでした。 sohujojo.hatenablog.com 今回の本は教え子のアルバシェスと共著となっているためか、かなり分かりやすく書かれているように感じます。(実…

「日本の大問題”10年後”を考える 本と新聞の大学講義録」モデレーター 一色清、姜尚中

朝日新聞社と集英社が共同で開催した「本を新聞の大学」という公開セミナーの、第3回目、2014年の「10年後を考える」という統一テーマでの講義録です。 モデレータとして、朝日新聞の一色清氏と東大名誉教授の姜尚中氏の2人が登場し、全部で8回の講…

「つながり進化論 ネット世代はなぜリア充を求めるのか」小川克彦著

著者の小川さんは旧電電公社に入社、研究職を勤めその後慶応大学の環境情報学部に移られたそうです。 言わば、電話を通したコミュニケーションの専門家ということでしょうか。 この本は2011年3月の発行ですので、まだスマホはそこまで普及はしておらず…

「こうして、世界は終わる」ナオミ・オレスケス、エリック・コンウェイ著

最初にお断りしておきます。 いつもの図書館でパラパラと内容を見て借りてきた本ですが、読み出して唖然とするものでした。 社会科学の本棚から選んだのですが、中味はSF、近未来から21世紀を振り返るという体裁のものです。それもあまり出来の良くない。 …

「地名の社会学」今尾恵介著

著者の今尾さんは専門の研究者ではないようですが、地名や地理・鉄道などに関する著書を多数執筆されている作家の方です。しかし、地名というものについては非常に詳しい検討をされており、知識も多い方とお見受けしました。 本書は地名というものについて、…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1165 嘲笑の対象「陰謀論」

今回の賀茂川さんのブログは表題からは意味が取りにくいかもしれません。 kamogawakosuke.info 「陰謀論」という言葉がよく使われますが、賀茂川さんブログにも引かれているように、911のアメリカ同時多発テロは公式発表のようなビン・ラディンらのテロで…

「朝日新聞オピニオン 日本がわかる論点2016」朝日新聞出版編

現在の日本の問題について、朝日新聞の編集委員、論説委員といった人たちが項目別に詳しく解説をしているものです。 まあ、朝日新聞をお嫌いの方も多いでしょうが、かと言って初めから捨ててしまうのももったいないというような内容でしょう。 問題点として…

「頭にちょっと風穴を 洗練された日本人になるために」廣淵升彦著

著者はテレビ局の海外支局に勤め取材を重ねた後、日本で大学の講師・教授などに転身しました。 海外経験や知識が豊富ですが、日本で大学の学生に教える立場になって、彼らの知識の無さというものを知りショックを受けたそうです。 国際的に活躍する人材とな…

「勝てないアメリカ 対テロ戦争の日常」大治朋子著

著者は毎日新聞の特派員として2006年から4年間アメリカに滞在しました。 その間にアメリカ軍の実態について取材したいという希望を持ち軍に数回の従軍取材を行います。 アフガニスタンで取材した際には非常に危険な状態も経験したということです。 従軍…