爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

社会問題

「ディアスポラ紀行」徐京植著

「ディアスポラ」は古代ギリシア語で「離散」を意味します。 元の居住地を離れ他の地で暮らさなければならない人々を示し、イスラエルの地を追われて各地に散っていったユダヤ人を言う言葉でした。 この本は、ユダヤ人についての記述もありますが、在日朝鮮…

今日見た交通違反 自転車でスマホ見ながら運転

買い物ついでに散歩に出かけ、遊歩道を歩いていたら、高校生ぐらいの男が何のためらいもなくスマホ見ながらの自転車運転です。 周りを見回すのは数秒に一度、いかに空いている道とは言えどうかと思います。 つい先日、このような事故があったのを知らないの…

「暴走する文明」ロナルド・ライト著

歴史家にして小説家、エッセイストでもある著者が、これまでの暴走し衰退した文明の例をあげ、そしてそれ以上に暴走している現代文明に警鐘を鳴らしています。 そのもっとも危険な状況は「温暖化」であるということです。 シュメール、ローマ、マヤ、イース…

「貧困襲来」湯浅誠著

読んでいる内に怒りが湧き出してくる本は何度か読んでいますが、(「日米地位協定入門」)この本も同様です。 「日米地位協定入門」前泊博盛著 - 爽風上々のブログ もちろん、本に対して腹が立つ訳ではなく、その描いている事象や社会に対して怒るわけですが…

「ブナ帯と日本人」市川健夫著

「ブナ帯」という、ブナやミズナラといった木々が自然に生育する地域は、東北地方から中部山岳地帯まで日本の東北部に広く分布しています。 日本の植生を「照葉樹林帯」と呼ぶことが多いのですが、これはあくまでも西日本から関東沿岸部までであり、ブナ帯と…

「検索の新地平 集める、探す、見つける、眺める」高野明彦監修

インターネットで代表される電子情報空間には莫大な情報が収められていますが、その中から必要なものを効果的に探し出す検索というものがなければ何の利用価値もありません。 検索と聞いてまず思い浮かべるのは、グーグルやヤフーといったウェブ検索サービス…

「桜が創った”日本” ソメイヨシノ起源への旅」佐藤俊樹著

桜の花が満開となり、一斉に散っていく光景というのは日本全国同じように見られると思っていますが、実はそれはソメイヨシノ全盛の現代だからこそであり、つい100年ほど前まではそうではありませんでした。 そして太平洋戦争に向かう国情の中で桜への意識が…

「わかりやすく〈伝える〉技術」池上彰著

政府や大企業の公式発表でも分かりにくいものが多いのですが、そこには誰に読ませ分からせようと言うのかがはっきりとできていないせいもありそうです。 そのような大きな話ではなくても、誰でも会社で営業のプレゼンをしたり、会議で発表したりすることはあ…

「グルメサイトで☆☆☆の店は本当に美味しいのか?」嶋浩一郎、森永真弓著

スマホの急速な普及で多くの人々がネットを使う社会になってしまいました。 しかし、そのほとんどは疑問を抱えながらなんとか使っているのではないでしょうか。 この本はそういった多くの疑問点が少しでも理解できればと解説されています。 まあ、一つでも二…

「オスプレイの謎。その真実」森本敏著

著者は第11代防衛大臣、ちょうど民主党政権時代に民間から防衛大臣として入閣し、オスプレイの在日米軍配備の時期と重なったために苦労をしたそうです。 実は、著者は防衛大学校卒、そのまま防衛庁に入庁したという専門家でした。 民主党政権の大臣など皆…

「リスクの世界地図 テロ、誘拐から身を守る」菅原出著

世界各国に仕事のために赴く人々は増えており、それにつれてテロや犯罪に巻き込まれる人も出ています。 海外留学に引き続いて海外での仕事を続け、現在は国際政治アナリストという著者が、世界各国の危険度を詳細に語っています。 ただし、本書は2014年…

「インバウンド」阿川大樹著

「インバウンド」という言葉は、最近では「海外から来日する観光客」という意味で使われることが多いようですが、この本では「コールセンターなど電話を受けて色々な対応をする仕事」の意味で使われています。 「アウトバウンド」とは、それに対して自分から…

いつもの「安心?!食べ物情報」より、今回はインフルエンザ異常行動

いつも参考にさせて頂いている、渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」ですが、今回は食べ物ではなくインフルエンザ患者の異常行動についてです。 http://food.kenji.ne.jp/review/review940.html インフルエンザ患者が走り回ったり飛び降りたりという異常行動…

「感情的にならない本」和田秀樹著

精神科医の和田さんの本ですが、内容はさほど難しいものではなく「気の持ち方」といった程度のものです。 キレる若者なんていうことを良く言いますが、若者だけでなく中年から老人までキレやすくなっているようです。 これは感情のコントロールができないと…

ある意味、民主主義の欠点の原点がここにある 某掲示板の書き込みより

時々参考にしている、読売新聞の掲示板「発言小町」に以下のような話題があり、書き込みも増えていますが、そこに「民主主義」というものについて考えさせられるものがありました。 イオン商品券は非常識なのでしょうか? : 家族・友人・人間関係 : 発言小町…

「パチンコ 規制と進化の歴史」下代裕人著

ひと頃の勢いはなくなったようですが、それでも町のあちこちに壮大な店舗を構え、朝10時ともなればそれだけが生きがいのような連中が開店に押しかける風景が見られるパチンコですが、あまりきちんとした歴史記述がされたことは無かったと思います。 この本…

「土壌汚染 フクシマの放射性物質のゆくえ」中西友子著

2011年3月の東日本大震災で起きた福島第一原発の事故による、放射性物質の放出は大きな社会問題を引き起こしました。 本書著者の中西さんをはじめとする、東京大学農学部の人々は総力をあげてその状況の調査研究を繰り広げました。 農学部には、土壌、各種農…

「健康不安社会を生きる」飯島裕一編著

世界でもトップクラスの長寿国でありながら、健康不安が増大している日本ですが、そこには巨大になった健康産業も大きく関わってきます。 このような「健康不安社会」の様相を、信濃毎日新聞社の編集委員である編著者飯島さんを中心として各分野の専門家に取…

「日本の火山 ウォーキングガイド」火山防災推進機構編

著者は特定非営利活動法人火山防災推進機構のメンバーで、各火山の研究者が主ということです。 そのため、各地の火山をできるだけ歩いて見てもらいたいと思いながらも、決して事故があってはいけないということから諸注意もあちこちに書かれています。 全国…

FOOCOM.NET専門家コラムより、「食品添加物リン酸塩はどれくらい危ないの」森田満樹さん

いつものネタ元、FOOCOM.NETの専門家コラムで森田満樹さんが恒例のマスコミの食品添加物叩き、「リン酸塩」について書かれています。 www.foocom.net 食品添加物が危ないというのは時折出て来る論説ですが、政局も落ち着いてしまい他に記事のネタがなくなっ…

内田樹さんの研究室より、「大学教育は生き残れるのか」

内田さんはこれまでも何冊かの著書を読み、その論旨には共感を感じることが多い方です。 ご本人が書かれているブログ「内田樹の研究室」も興味深い内容が多く、教えられることばかりですが、この11月3日付の記事「大学教育は生き残れるのか」も面白いもので…

「偽装死で別の人生を生きる」エリザベス・グリーンウッド著

偽装死、すなわち自殺や事故、殺人被害者などとなって死んだと見せかけ別の人間になりすまして生きていくということです。 日本でもあることなのかもしれませんが、アメリカでは結構あることのようで、事件として有名なものもいくつもあるようです。 著者の…

「日本の年金」駒村康平著

経済学者ですが、社会保障や年金が専門で、政府の顧問や有識者検討会の委員も勤められたという著者が、年金問題について詳細に説明されていると言う本です。 年金というものは、誰もが大きく関わるはずであるのに、あまりまともに考えたことがないという、困…

「男と女のトラブル相談室」大渕愛子著

テレビ出演も多い弁護士の大渕愛子さんが、特に男女関係のトラブルについて、結婚、離婚、ストーカー、DV、セクハラといった事例と対処法を書いています。 活字も大きく言葉も簡単なものを選んでいるようで、あまり活字慣れしていない人にも読んでもらいたい…

「朝鮮王朝”儀軌” 百年の流転」NHK取材班編著

2010年に当時の菅総理大臣が韓国に日本にある「朝鮮王朝儀軌」を引き渡すと突然のように発表したことは社会に驚きをもって迎えられました。 それがどういうものかという認識もほとんどの人が持っていなかったはずです。 実はそれは韓国国内でも同様の状況だ…

「日本飛び出しくん図鑑」関将著

「飛び出しくん」とは、狭い通学路など子供が飛び出してくることがありそうなところに、ドライバーに注意を喚起するために設置されているもので、単なる看板様式のものではなく、人形(二次元・三次元)となっているものです。 一般的には「飛び出し人形」と…

「サンドイッチの歴史」ビー・ウィルソン著

よく知られているサンドイッチの起源と言われているものは、サンドイッチ伯爵がギャンブル好きで夜通しカードゲームにのめり込み、食事をする間もないので片手で食べられるようにパン2枚に肉を挟んで持ってこさせたというものです。 この通説も含めサンドイ…

「宗教聖典を乱読する」釈徹宗著

著者の釈さんは浄土真宗如来寺住職であり、さらに大学教授も勤められ、認知症患者支援のNPOも運営されているという方です。 この本は、関西地方で開かれたカルチャースクールで講演された内容に加筆された宗教全般について広く知識を得ることができるといっ…

またまた新聞ネタ 「文庫本販売不振は図書館貸出のせい?」

文庫本の販売不振は図書館での貸出のせいだから止めてくれと、文藝春秋社の社長が全国図書館大会の席上で語ったそうです。 https://mainichi.jp/articles/20171019/ddm/004/040/004000c 冗談じゃないという感想しかないですが、様々な要因の中の一つではある…

「ゲノム編集を問う 作物からヒトまで」石井哲也著

「遺伝子組み換え」という技術は実用への応用が広がり農産物の種類によってはそのほとんどが組み換えによる種子から作られているという状況になっていますが、最近ではそれをさらに高度にしたような「ゲノム編集」という技術が急速に発達しようとしています…