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爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「インドネシア イスラーム大国の変貌」小川忠著

著者の小川さんは国際交流基金に勤められており、インドやインドネシアでの勤務を長くされてきたそうです。 イスラーム教は中東で誕生しそこから東西へ広がっていきましたが、現在ではヨーロッパに多くの教徒が移住しています。 それとともに、東南アジアに…

阪神淡路大震災から22年、知らなかった事実

本日1月17日は阪神淡路大震災から22年、テレビでは朝からそれに関する報道が多数続いています。 今と違って朝起きたらすぐにネット検索などということができなかった当時、目覚めた後はこたつでテレビを見ながら本を読んでいました。 すると大阪発で大きな地…

「”汚い”日本語講座」金田一秀穂著

”汚い”日本語といっても、よく言われるように一部の各地方言で例えば「河内弁は汚い」とか、「熊本弁は汚かー」といったような「汚い」という意味ではなく(本書題名をみて最初はそれだと思いました)本当に、「汚い」という言葉がどのようなものを指し、そ…

「またがりビトのすすめ」姜誠著

著者は在日三世コリアンというルポライターですが、この本の副題にもあるように「外国人をやっていると見えること」がたくさん見えている方のようです。 「またがりビト」というのは、在日コリアンの人々の先祖の居た朝鮮、そしていまは別れた国になっている…

「他県の大学進学はデメリット?」一般紙掲示板サイトに見る意識

読売新聞のネットサイトに、「発言小町」という掲示板サイトが有り、そこでは様々な問題に対してのコメントが数多く書かれています。 そこに最近挙げられている話題が「息子が他県の大学に進学しようとしているがメリットがない」というもので、多くのコメン…

「それでも企業不祥事が起こる理由 法令遵守を超えるコンプライアンスの実務」國廣正著

著者は弁護士で企業不祥事の際の対応を数多く手がけてきた方です。 本書は2010年出版ですのでそれまでの事件が取り上げられていますが、それ以降も不祥事発生は限りなく続いているようです。 各企業とも勉強はしているんでしょうが、なくなりません。 ま…

「おべんとうと日本人」加藤文俊著

著者の加藤さんは慶応大学の環境情報学部というところの教授。そして経済学部出身ということですので、「おべんとうのメニュー」とか、「美味しいおべんとうの作り方」といった内容ではないことは明らかです。 日本が世界に誇るべき文化である「おべんとう」…

「差別と日本人」野中広務、辛淑玉著

元衆議院議員で内閣官房長官や自民党幹事長も歴任された野中さんと、在日韓国人の辛さんが様々な差別問題について対談をしたという本です。 辛さんは在日韓国朝鮮人問題での発言もあり差別という問題については意見があるのは当然ですが、野中さんがなぜ関わ…

問題のある東京オリンピック水産物調達方針

いろいろな話題に気づかせていただける貴重な情報源となっている、東京海洋大学の勝川俊雄先生のサイトですが、そこに今回出ていたのは「2020年東京オリンピックでの水産物調達方針が問題」という記事でした。 オリンピック調達方針のパブコメが今日まで - …

「食品廃棄の裏側」石渡正佳著

2016年1月に発覚した、愛知県の産廃業者ダイコーによる廃棄冷凍カツの横流し事件は大きなニュースになり、連日の報道の量も凄まじいものでした。 しかし、元産廃Gメン(千葉県産廃行政担当職員)であった著者の石渡さんはこれは氷山の一角に過ぎないと感じた…

「ドライブ上達読本」小沢コージ著

この本は、若い頃に運転免許は取ったもののその後はさっぱりドライブすることもなく、ペーパードライバーとなってしまった、特に都会周辺の奥様方を対象として書かれています。 したがって、私の住む九州のど田舎で毎日運転するしか無い状況で何十年も運転し…

「天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災」磯田道史著

著者の磯田さんは歴史学者ですが、一般向けの教養書として書かれた「武士の家計簿」が脚色されて映画となっています。 他にも歴史関係の著書は多数あるようです。 しかし、この本は歴史的な文書を調査して書いたことには間違いないのですが、それ以上に「防…

「教科書の中の宗教 この奇妙な実態」藤原聖子著

2006年の教育基本法改正から、学校教育において愛国心などを扱うべきという言わば宗教教育推進派という人々の声が強まっていますが、それに反対する人たちも含めて皆が誤解していることがあるようです。 それは、現在までの教科書が「政教分離」の原則に…

「消費者の権利 新版」正田彬著

著者の正田さんは同じ岩波新書版で「消費者の権利」という本を1972年に出版されております。 それから状況も大きく変化したということで、新版を発行するということになり、準備を進めておられたのですが、2008年に草稿を仕上げたものの、2009年にお亡くなり…

住んでみたい日本の都市はどこか

日経新聞社のネットサイト NIKKEI BPに表題のような記事が載っていました。 www.nikkeibp.co.jp 日経BP総合研究所というところが、5大都市(東京、札幌、名古屋、大阪、福岡)の住人5000人にアンケートを取り、住んでみたい日本の都市はどこかを集計し…

「”超”入門 失敗の本質」鈴木博毅著

この本は大東亜戦争戦史を扱った有名な本「失敗の本質」(1984年ダイアモンド社刊行)の解説ということを目標に書かれています。 「失敗の本質」は旧日本軍の戦史研究者の防衛大関係者などがノモンハン事件、ミッドウェー海戦、インパール作戦などの負け戦で…

高齢者ドライバーによる事故報道 毎日のように事故が起きるかのようなシャワー報道で何を目指すのか

このところ、毎日のように高齢者ドライバーによる事故の報道が続いております。 自発的に免許返納に踏み切る方々も多いようですし、なんとかしなければという機運も高まってきているようです。 しかし、高齢者に限らず事故を起こしているドライバーが多数に…

「教養としての宗教入門」中村圭志著

中東などでの武力衝突が宗教対立と言った観点から捉えられたりすることが多くなり、イスラム教とキリスト教の違いと言ったものに関心を持たれる方も多いかもしれません。 また、日本人は一般的に「無宗教」と言われることがありますが、一方では毎年の初詣は…

やはりドゥテルテは曲者 勝川俊雄さんが指摘

水産資源の状況について見るべき意見が多い、東京海洋大学の勝川俊雄さんのサイトで、フィリピンのドゥテルテ大統領が南シナ海の領有問題に妙手を出したと報じています。 katukawa.com ドゥテルテ大統領は訪中時の発言などは大々的に報じられたものの、その…

「アメリカよ、美しく年をとれ」猿谷要著

著者は1923年生まれ、戦争中に旧制高校、敗戦直後に大学に進み英語を専攻し、その後アメリカに渡り調査研究をされたそうです。 「アメリカかぶれ」のアメリカ礼賛かと思って読み出したのですが、実はこの方はアメリカにおける黒人やネイティブアメリカン(イ…

FOOCOM.NET 松永編集長が、機能性表示食品の取り下げについて語る

FOOCOM.NET専門家コラムにおいて、松永和紀さんが今年より開始された機能性表示食品制度により表示された食品の中でも問題の大きかった「北の国から届いたブルーベリー」(八幡物産㈱)が消費者庁への届け出を取り下げるという記事を書いています。 www.fooc…

「アベノミクス崩壊 その原因を問う」牧野富夫編著

編著者の牧野さんは日本大学名誉教授にして労働総合研究所顧問、したがって、全労連の思想と共通のものが多いのでしょう。 本書はアベノミクスと呼ばれる安倍政権の経済政策などがほぼ崩壊に直面しているとしてその原因を論じるというものです。 牧野さん他…

「考えないヒト ケータイ依存で退化した日本人」正高信男著

正高信男さんはサルの行動学研究が専門で執筆当時は京都大学霊長類研究所の教授だった方ですが、そこから現代の日本人の行動についても類推し、2003年には「ケータイを持ったサル」という本を出版しかなりの話題となりました。 本書はその直後、2005…

最近ゲームサイトによく出てくるうっとうしいダイエット広告

毎日必ず遊んでいるゲームのサイトで、最近頻繁に表示されているダイエットの広告があります。非常にうっとうしく感じられるCMです。 その惹句に曰く、「1週間で6kg痩せた人もいる生酵素ダイエット」だそうです。 触るのも穢らわしい感じがしますので、これ…

「日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章」植草一秀著

植草さんの名前はスキャンダルで以前拝見しました。 痴漢事件の容疑者被告として報道され大きな話題となったものですが、そのときにはどのような活動をしている方かということを知らなかったのでその意味も不明でした。 しかし、本書のような著作を読むと非…

「脱成長のとき 人間らしい時間をとりもどすために」セルジュ・ラトゥーシュ、ディティエ・アルバシェス著

脱成長ということを主張しているラトゥーシュは以前に一冊読んだことがありますが、それはかなり難解なものでした。 sohujojo.hatenablog.com 今回の本は教え子のアルバシェスと共著となっているためか、かなり分かりやすく書かれているように感じます。(実…

「日本の大問題”10年後”を考える 本と新聞の大学講義録」モデレーター 一色清、姜尚中

朝日新聞社と集英社が共同で開催した「本を新聞の大学」という公開セミナーの、第3回目、2014年の「10年後を考える」という統一テーマでの講義録です。 モデレータとして、朝日新聞の一色清氏と東大名誉教授の姜尚中氏の2人が登場し、全部で8回の講…

「つながり進化論 ネット世代はなぜリア充を求めるのか」小川克彦著

著者の小川さんは旧電電公社に入社、研究職を勤めその後慶応大学の環境情報学部に移られたそうです。 言わば、電話を通したコミュニケーションの専門家ということでしょうか。 この本は2011年3月の発行ですので、まだスマホはそこまで普及はしておらず…

「こうして、世界は終わる」ナオミ・オレスケス、エリック・コンウェイ著

最初にお断りしておきます。 いつもの図書館でパラパラと内容を見て借りてきた本ですが、読み出して唖然とするものでした。 社会科学の本棚から選んだのですが、中味はSF、近未来から21世紀を振り返るという体裁のものです。それもあまり出来の良くない。 …

「地名の社会学」今尾恵介著

著者の今尾さんは専門の研究者ではないようですが、地名や地理・鉄道などに関する著書を多数執筆されている作家の方です。しかし、地名というものについては非常に詳しい検討をされており、知識も多い方とお見受けしました。 本書は地名というものについて、…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1165 嘲笑の対象「陰謀論」

今回の賀茂川さんのブログは表題からは意味が取りにくいかもしれません。 kamogawakosuke.info 「陰謀論」という言葉がよく使われますが、賀茂川さんブログにも引かれているように、911のアメリカ同時多発テロは公式発表のようなビン・ラディンらのテロで…

「朝日新聞オピニオン 日本がわかる論点2016」朝日新聞出版編

現在の日本の問題について、朝日新聞の編集委員、論説委員といった人たちが項目別に詳しく解説をしているものです。 まあ、朝日新聞をお嫌いの方も多いでしょうが、かと言って初めから捨ててしまうのももったいないというような内容でしょう。 問題点として…

「頭にちょっと風穴を 洗練された日本人になるために」廣淵升彦著

著者はテレビ局の海外支局に勤め取材を重ねた後、日本で大学の講師・教授などに転身しました。 海外経験や知識が豊富ですが、日本で大学の学生に教える立場になって、彼らの知識の無さというものを知りショックを受けたそうです。 国際的に活躍する人材とな…

「勝てないアメリカ 対テロ戦争の日常」大治朋子著

著者は毎日新聞の特派員として2006年から4年間アメリカに滞在しました。 その間にアメリカ軍の実態について取材したいという希望を持ち軍に数回の従軍取材を行います。 アフガニスタンで取材した際には非常に危険な状態も経験したということです。 従軍…

「軍事革命(RMA) 情報が戦争を変える」中村好寿著

著者は防衛大学卒業後、同校の助教授や自衛隊幕僚として勤務、現在は退官して軍事アナリストという方です。 軍事革命(RMA the Revolution in Military Affairs)とは、18世紀末にフランス革命がもたらした軍事の大変革以来の大きな変化が現在起きつつあると…

NHKニュースで、「信号のない横断歩道で歩行者がいても9割の車が一時停止せず」

今朝のNHKニュースを見ていたら、表題のとおりの報道です。 www3.nhk.or.jp (この映像は削除されてしまうかもしれないので見るならお早めに) ちょっとショッキングでした。小学生の女の子が横断歩道を渡るために止まっていたので、車載カメラを載せた車が…

中国漁船を抑えるためには 勝川俊雄さんのご意見

以前にご著書を拝見して以来、 「漁業と言う日本の問題」勝川俊雄著 - 爽風上々のブログ 公式サイトも参考にさせて頂いている三重大学の勝川さんが中国漁船の問題に関して面白いことを書いて居られます。 katukawa.com 日本ではこれまで日本漁船がさんざん乱…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1164刑務所ビジネス

今回の賀茂川さんのブログでは日米の刑務所事情について語っています。 kamogawakosuke.info まあ、題名の「刑務所ビジネス」という点ではアメリカの事情でしょう。 アフリカに行っては大盤振る舞いで大歓迎を受けていい気になっている安倍首相ですが、日本…

「なぜ新耐震住宅は倒れたか 変わる家づくりの常識」日経ホームビルダー編

著者は明らかになっていませんが、日経ホームビルダーという日経関連の住宅建設技術者のための出版社が書いていますので、かなりの専門性が感じられます。 本年4月に発生した、熊本地震では震度7の激震が2日の間に2回発生するという大変な揺れが起き、多…

「戦後日本漢字史」阿辻哲次著

著者は言語学者で中国文化、漢字も専門としている方ですが、文化庁の文化審議会の委員として常用漢字表の改正にも参加されたそうです。 本書「はじめに」の部分に書かれているエピソードですが、平成20年の改正の審議の際に、嗅覚の「嗅」という字を常用漢字…

「イスラム国の正体」黒井文太郎著

本書は2014年12月出版、イスラム国はその年6月にイラク第2の都市モスルを制圧し、アメリカなどの空爆などを受けてもまだかなりの勢力を保っていた時でした。 しかし、その後も徐々に勢力範囲を狭めながらも支配地域を維持しており、さらにヨーロッパ…

ちょっと気になる話 3Dテレビ眼鏡のボタン電池を飲み込んだ幼児が死亡

畝山智香子さんの食品情報blogの10月5日の記事に気になる話が載っていました。 食品安全情報blog 元記事はBBCの次のものです。 www.bbc.com 3Dテレビ眼鏡のボタン電池を取り外しておいたところ、2歳の子どもが飲み込んでしまったそうです。 しかし、親…

「民族幻想論」スチュアート・ヘンリ著

著者はアメリカ生まれながら日本の大学を卒業しそのまま日本で研究活動をしている民俗学者です。 日本に帰化していますので本名は別に漢字名を持っているそうですが、研究の都合上元の名前で活動しているそうです。 東西冷戦が終結したらかえって各地で問題…

ノーベル賞発表週間スタート また「日本人」連呼か

今日からノーベル賞受賞者の発表が続きます。 「日本人の3年連続受賞なるか」といった報道の過熱ぶりで、これが実際に指名されれば大騒ぎでしょう。 それにしても研究をしてきた当人は「日本人として」とか「日本のために」などという感覚はまったく無かっ…

「アメリカが日本にひた隠す日米同盟の真実」ベンジャミン・フルフォード著

著者はカナダ出身で日本にやってきて数々のジャーナリズム活動を行い、現在は日本に帰化しているようです。 どうやら各種の「陰謀論」による著述を盛んにしているようで、まあ一般的にはゲテモノ扱いかもしれません。 しかし、この本を読む限りではかなり真…

FOOCOM.NET専門家コラム 斎藤勲さんの農産物輸出と農薬の関係についての記事

いつものFOOCOM.NETの専門家コラム、長年農薬の分析をされてきた斎藤勲さんが残留農薬の関係で日本産のミカンの輸出がストップした件について書かれています。 www.foocom.net TPPの関係もあり、日本産農産物の海外市場向けの輸出の話というのはあちこちで聞…

「知らずに他人を傷つける人たち モラル・ハラスメントという大人のいじめ」香山リカ著

各種ハラスメント、セクハラ、パワハラ、マタハラなどが世間を賑わせていますが、最も身近なところでも起きているかもしれないのが、「モラハラ」(モラル・ハラスメント)です。 その定義は「ことばや態度で繰り返し相手を攻撃し、人格の尊厳を傷つける精神…

「小さな町の原子力戦争」田嶋裕起著

もう10年ほど前になりますが、核廃棄物の最終処分場の選定という問題があり、NUMO(原子力発電環境整備機構)がその地層処分場候補地の公募ということを行なっていました。 それに高知県の寒村が応募したという騒動があったのは記憶に残っています。 結局…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1162 最低賃金値上げが招くこと

賀茂川さんのブログでは、アメリカカリフォルニア州で施行された最低賃金引き上げの 引き上げの影響について論じています。 kamogawakosuke.info カリフォルニアでこういった賃金で働いている労働者は農業での非熟練労働者が多いそうですが、彼らの賃金コス…

”ソルトウォーターバッシング”とかいう変なダイエット法についてNATROMさんが警告

医学関係の変な動きを見張るには的確な、「NATROMの日記」で内科医のNATROMさんが「ソルトウォーターバッシング」とか言うダイエット法を取り上げています。 NATROMの日記(2016年9月20日記事) 1リットルの生理食塩水を朝起きてすぐに20分間で飲むというも…