爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

エネルギー文明論

エネルギー文明論「石油は枯渇するのか、代替エネルギーは その2」

その1では原子力発電しか取り上げませんでしたので、その他のエネルギー源を評したいと思います。とはいってもEPRの具体的な数値を上げるだけの知識はありませんので、必要であれば「もったいない学会」のホームページや、もったいない学会会長の石井吉徳さ…

エネルギー文明論「石油は枯渇するのか、代替エネルギーは その1」

そこそこ科学的な考え方をする人でも勘違いをしていることが多いのが、「石油が枯渇する」です。 そもそも「石油が枯渇する」とはどういった状態と考えてこの言葉を使っているのでしょうか。 現在普通に得られているような原油が得られなくなるということを…

エネルギー文明論「化石燃料5つの大罪」

現代文明が化石燃料のエネルギーに依存しているということは誰にでも分かることでしょう。 しかし、それは実は人類の生存を脅かす道に真直ぐに導くものであったと言わざるを得ません。化石燃料の大罪とはなんでしょう。 ①その一つは「資本主義と科学技術の大…

脱石油をしなければならない理由

脱原発という声は政財界では消えているものの、一般国民の間では決して低くなることは無く、今でこそまとまったものとなることはないもののいずれ時が来れば形になって現れるものと思います。 その理由は単純なものです。「事故が起きれば怖ろしいことになる…

エネルギー文明論「経済成長とは」

エネルギー依存と言える状態になってからの人類の文明は大きく発展してきました。当然ながらその間の「経済成長」というものも大きなものでしたが、その当時の感覚のまま今でも経済成長至上の考え方が広く世界全体を覆っているようです。 経済成長は資本主義…

エネルギー文明論「エネルギー依存文明の終焉と現代資本主義の暴走」

これまでも現代の文明がエネルギーに過度に依存しており、エネルギー供給の不安により極めて不安定になり文明の破綻も有得るという話は何度もしてきたかと思います。 日本におけるバブル破綻のあともアメリカのサブプライムローン破綻、リーマンショックなど…

エネルギー文明論「もしも石油が身近になかったら現代文明はどうなっていたか」

久し振りのエネルギー文明論登板です。しかし、それほど考えがまとまっているわけではなく、また具体的なデータもありません。現代文明は石油をはじめとする化石燃料に依存しており、その供給量によって文明の命運も左右されるほどになっているとはこれまで…

エネルギー文明論「ガソリン価格が10倍になったら 家庭生活」

ガソリン価格が高騰し、夏休みの帰省や行楽に影響などといったニュースは流れますが、これが最高値とは限りません。いや、さらに高騰は続くと考えた方が良いでしょう。 その価格が今の10倍になったら、これは荒唐無稽な話でしょうか。 現在はリッターあたり1…

エネルギー文明論「中国の海洋進出」

中国のなりふり構わぬ南シナ海での行状は毎日のニュースで報じられ、尖閣諸島近辺の動向も緊張を高めています。 日本などは「力による領土変更は許されない」などと抗議をしていますが、中国は聞く耳も持たないようです。しかし、中国が何をしようとしている…

エネルギー文明論「化石エネルギー依存文明 (3) 石油供給の限界と文明の行く末」

そのエネルギー供給能力について問いかけているのが「オイルピーク論」です。これは元々はアメリカの石油生産量がそのピークを迎えるということをシェル社の研究員であったM.K.ハバートが1956年に見出したことに始まります。 これは石油に限らず、限られた資…

エネルギー文明論「化石エネルギー依存文明 (2) エネルギー依存文明の危うさ」

このような化石エネルギーの大量使用で発展してきた現代の文明ですが、いろいろの問題点を抱えています。最初に環境破壊の問題として出現してきたのが石炭を燃やす時の煤煙でしょう。石炭には不純物として窒素や硫黄を含みますので、燃やすとそれらの酸化物…

エネルギー文明論「化石エネルギー依存文明 (1) 現代文明はエネルギー依存」

以前のこの欄で「石油がなくなったとしたら」という近未来の想定を書きましたが、それより一歩進めて「この化石エネルギーを使い放題の奇形文明の危うさ」というものを書いておきたいと思います。 ほんの少し前、と言っても多くの人の記憶からは薄れつつある…

エネルギー文明論「石油の無くなる100年後の世界 (6)対策はあるか」

(6)対策はあるか このように、あと100年の内に「無尽蔵とも言えるようなエネルギー源」が開発されなければ、石油などの化石燃料が供給困難となり大きな社会不安を抱えることとなりそうです。 もちろん、そのようなエネルギー源が見つかる可能性も0とは…

エネルギー文明論「石油の無くなる100年後の世界 (4)各論・情報通信 (5)各論・化学工業」

(4)各論・情報通信 現代文明のもっとも象徴的な一面が情報通信の発展です。世界経済というものもそれなしには成り立たなくなっています。 情報通信事業は、実際に物資や人間を移動させるのとは異なりエネルギーの使用割合は低いものです。それでも現在は情…

エネルギー文明論「石油の無くなる100年後の世界 (3)各論 食糧生産」

(3)各論・食糧生産 人類の生存という点を考えれば、石油などのエネルギーの価格高騰で一番考えなければならないのは食糧生産です。 現代の食糧生産は石油頼りだとよく言われますが、その実態はどこまで知られているのでしょう。日本の農業は石油漬けと言…

エネルギー文明論「石油の無くなる100年後の世界 (2)各論 交通・輸送部門」

(2)各論・交通、輸送部門 石油燃料を軍隊では使えたとしても、一般社会ではほとんど使用不可能になります。現在の石油の使用先で重要なのはなんといっても輸送部門でしょうが、それをどうするかということが大問題になります。 楽観的な人々は電気自動車…

エネルギー文明論「石油の無くなる100年後の世界 (1)石炭や天然ガスは 他のエネルギー源は」

(1)石炭や天然ガスはどうなのか、他のエネルギー源は。 石油は100年先には使えるほど供給されなくなるとしても他の化石燃料はどうなるか、予測は難しいところです。 天然ガスは石油より早く無くなると言う観測もあります。おそらくそうなるでしょう。シェ…

エネルギー文明論「石油のなくなる100年後の世界 (序)石油が無いとはどういうことか」

序)”石油が無い”とはどういうことか オイルピーク説というものがあり、すでに世界の石油供給のピークは過ぎたというものです。それが妥当かどうかは色々と考え方があるでしょうが、世界の石油事情はどんどんと供給を伸ばせる状況ではなくなったということは…

エネルギー文明論「エネルギー”政策”として取り得るのは”エネルギー使用の削減”だけ」

東京都知事選では原発即時廃止をうたった細川・宇都宮の各候補は得票が伸びず、原発問題については終始態度をぼかしたままの候補が当選してしまいました。 原発事故に対する危険性はさらに増したかもしれませんが、実は問題点はそこより大きいものがあります…

エネルギー文明論「EPR」

産総研の太陽エネルギー関連部署の解説が出ていますが、http://unit.aist.go.jp/rcpvt/ci/about_pv/supplement/EPTdefinition.html、これによると太陽光発電のEPRはすでに20以上に達しており、十分に元が取れるという主張をしています。 内容の可否は判らな…

エネルギー文明論「エネルギーの何が重要か、EPR、EPTについて」

人類史上、使用してきたエネルギーは実質的には植物体のみということは前にも述べました。つまり、薪炭から始まりそれを使い果たした後には以前から知られていた石炭・石油という化石燃料利用をするようになりましたが、それが極めて効率的なエネルギーであ…

エネルギー文明論「道徳論のゆくえ」

前文で道徳的にみて現在のような化石燃料を使い尽くすようなやり方は間違いということを述べました。これは二酸化炭素排出云々という”科学的”論争とは関係がありません。後世の子孫たちのことを考えずに現在の経済のみを考えているとどんどんと付けが大きく…

エネルギー文明論「道徳の話、数千万年の遺産の化石燃料を今の世代だけで消費してよいのか」

ここはエネルギー源の正確な残量や、新技術の評価などの科学的な見方を一時保留しておいて、「道徳」と言う観念から考え直さねばいけないものと思います。 道徳といっても、一部の右翼政治家が言っている様な愛国などの極めて局部的な面だけに矮小化しそれに…

エネルギー文明論「運輸交通の姿」

最近の石油価格の高騰は円安による輸入価格の上昇によると捉えられているようですが、はたしてどうでしょう。そればかりではないはずです。元々高止まりしていたのがさらに厳しくなっているというのが本当でしょう。 それに対して、漁業者からは燃料代に補助…

エネルギー文明論「運輸交通の見通し」

石油供給減少のかなり早い段階で軍用燃料の奪い合いから戦争が起こる可能性については前回で述べました。一応それがなんとか大規模にならずに収まったと仮定して、それまでと全く違う軍事バランスが整ったとしましょう。 その次に起こるのは運輸交通の費用の…

エネルギー文明論「これから何が起こるか」

持続可能なエネルギー社会というのは太陽から流れてくるエネルギーの範囲内で暮らす社会ですが、現状ではそれはほんの数%以下で、大半は化石燃料エネルギー、一部は原子力で得られています。 これらは「いずれは無くなる」および「危なくて使えない」もので…

エネルギー文明論「究極の持続可能社会」

化石燃料や原子力のエネルギーをジャブジャブと使い放題というのはさすがに何時までも続けられないよなというのは誰も思うのでしょうが、それを減らして”持続可能社会”というものを作っていこうとする考え方があります。 まあそれすら気がつかずに景気対策だ…

エネルギー文明論「それはいつか、いつから何をしなければならないか」

エネルギー源の中では一番早く減少すると見られている石油ですが、それでもようやく生産ピークを迎えたというところで、まだまだ埋蔵残量は多いといえます。本格的に使用しだしてからはまだ100年も経っていませんから、少なくとも数十年は十分に持つだけ…

エネルギー文明論「原油の埋蔵量」

原油の生産がピークに達したかどうかということは統計としては(生産国がごまかしていない限りは)はっきりとつかめますので、その時は明確ではなくても少し時が経てば「あのときがピークだった」というように認識できるものでしょう。 しかし、原油の埋蔵量…

エネルギー文明論「オイルピーク説」

現代のエネルギー依存文明というものが生物としての人間の状態をゆがめ、石油石炭の化石燃料に依存して過大な人口を抱えてしまって危険な域に入ってしまったと言うことをこれまでに述べてきました。 それでも未来永劫にエネルギー供給が続くものであればそれ…